楽天市場でショップを立ち上げて商品を販売するには知識と経験が必要になります。
同じような商品が並ぶ中で、商品を購入してもらうためには商品ページのクオリティをあげる必要があります。
ここでは楽天でECサイトを立ち上げる人のために「商品ページの作り方」や「売上を伸ばすポイント」を解説します。
楽天のECサイトで商品ページを作成するには?
楽天市場のショップ作成でHTMLを用いた商品ページ作成に自信がない方は、次のような製作ツールを利用して作成します。
compass(コンパス) for 楽天市場
初心者でも使いやすいようにカスタマイズされているのが魅力のツールで、PCのサイトとスマホのサイトを同時に作成してくれる機能が付与されているのは便利です。
スマホ専用のユーザビリティ対応は、現在のネットショッピングで必須の条件になります。
compassの魅力は、商用ページの画像作成が簡単にできる点にあります。
様々なジャンルのショップページに対応ができるように、ジャンルごとで複数のテンプレートが用意されています。
テンプレートに文字を入力していけば簡単にページが作成できる点が初心者に好まれています。
Compass for 楽天市場(通常プラン)は、月額2,980円(税別)で使用することができます。
Biiino(ビーノ)for 楽天市場
より自由度が高い楽天の商品ページを作成したい人向けのツールです。
compassよりも更に豊富なテンプレートが搭載されており、独自性の高いページ作成ができます。
楽天市場内の検索からページ流入を促すSEOに対応しており、売上アップに配慮したページ作成ができます。
中でも1日1回の自動更新機能が優秀で、時間を設定するとキャンペーンバナーを自動表示してくれたり、更新を定期的に自動で行えるので、販売効率が高いページ作成ができます。
またBiiinoが人気になのは、クリスマスや正月などの特集ページ作成が簡単にできる機能が付与されている点にあります。
商品が多数売れるチャンスである特集ページを簡単に作成できる機能があり、短時間で効果的なページ作りができます。
Biiino for 楽天市場(ビーノ単品プラン)は、月額4,500円(税抜)で使用することができます。
EasyPage(イージーページ) for 楽天市場
初心者でも簡単にページ作成ができるように、ドラッグ&ドロップの操作でページが作れます。
TOPページから特集ページまで様々なジャンルに簡単操作で対応ができます。
中でも定額料金で多店舗展開が一元管理できる機能は魅力的です。
店舗のショップ数に制限はありませんので、複数店舗を作成する際には作業効率が著しく上がります。
他のツールにもある自動更新や、パソコン、スマホのページを一度に更新できる機能もついています。
EasyPage for 楽天市場は、月額5,000円(税抜)で使用することができます。
楽天市場で売れる商品ページの3大要素
ページ作成に便利な制作支援ツールを使用しても、初心者にはまだまだページ作成はハードルが高いものです。
ビジュアルを格好良く作成してもその中身がスカスカではユーザーの購買意欲は掻き立てられません。
楽天市場で売れている商品を調べると、ジャンルは異なっていても商品ページに次のような傾向があるのでページ作りに役立てましょう。
第一印象を良くする画像で作成されている
楽天で売れている商品の特徴として、商品の一番トップに大きく印象的な画像が使用されています。
これはいわゆるファーストビューやアイキャッチというもので、商品の特徴を捉えた部分をピックアップして第一印象を強くする効果があります。
ユーザーにまず目に留めてもらわなくてはならないので、スクロールせずに確認できる場所に印象的な画像を挿入すると良いでしょう。
商品ページでは文字で細かく優れている点を説明したいところですが、消費者は文字だらけのページを好みません。
ビジュアル的にわかりやすい画像にワンポイントで補足説明をすると、もっと詳細を知りたいと意識してもらえます。
商品やサービスの使用イメージが湧く画像を多用する
第一印象でユーザーを引きつける事ができても、その後難しい説明や特徴をたくさんの文字で羅列しても読むことに疲れてなかなか購買には繋がりません。
ユーザーを疲れさせず、更に引きつけるためには、より細かな特徴がわかる写真を多用して商品を使用しているシチュエーションを想像させましょう。
適度な文字の配分と商品の画像や図があると、ユーザーがページから早期離脱することを防いでくれます。
長時間商品ページに滞在してもらうことで、商品に関する説明を細かく把握してもらえ、購入してもらえる可能性が上がります。
ユーザーファーストの商品ページを作り込む
ユーザーが商品を購入する際に、どのような点を確認して商品を購入するのかを疎かにした商品ページでは、ユーザーは購入という最終決定をすることができません。
ユーザー目線での商品案内の順番としては、次のような構成が良いとされます。
- 商品のチャームポイントを端的に解説
- 商品の材質や開発に至った経緯を紹介
- どのようなシチュエーションで使用できるのかを補足
競合する商品が多数ある中で、最も優れている点をアピールしてユーザーの悩みを解決できる商品であることを説明すると購入意識を向上させやすくなります。
楽天の商品ページを作るポイント
楽天市場の商品ページを作成する際に、気を付けておきたいポイントがあります。
ECデザインの訴求ルールを理解する
ECのデザインは、闇雲に訴求したい内容を陳列すれば良いわけではありません。
売上が高いショップほどECデザインの訴求ルールによって作成されています。
そのルールのひとつに「15文字0.5秒」というルールがあります。
これは15文字を0.5秒以内で読む事ができる文書が最も脳が理解し易いと言われており、その点を有効に利用する商品ページが見やすいとされている為です。
トンマナは3色まで
広告業界でよく使われる用語のトンマナとは「トーン(tone)調子 &マナー(manner)様式」のことを言い、デザインの統一性を合わせるという意味で使用する用語です。
ECデザインで使用するカラーは、3色までにしてデザインの調子や様式、文字の配置などデザインに統一感を持たせて安心感や企業イメージを印象づけます。
伝えたい情報を詰め込み過ぎない
商品のポップ画面やサムネイルなど、真っ先にユーザーの目につく箇所に商品の情報を記載するパターンはよくあります。
しかしながらボリュームを多く詰め込みすぎると逆効果になります。
情報を詰め込みすぎずに販売したい商品の特徴を最大3つまでにして、商品やサービスの重要性を記載するようにしましょう。
商品イメージは限りなく具現化する
商品説明は言葉で説明しないと分からないことも多々あります。
しかし文字より図の方が、そして図よりも写真の方がユーザーにはわかりやすく伝えられます。
写真の場合も、商品単体の写真よりもシチュエーションがわかる写真や、使用している人物込みの写真の方がより訴求力も高まります。
文字で読解させるよりも写真で脳裏に訴えかける方が、短時間で商品の魅力を伝えることができるため、効果的な手法と言えるでしょう。
スマホ専用のユーザビリティに対応
現在はスマートフォンの普及でインターネットを使用してショッピングをする人の70%以上もの人が携帯電話で商品を購入していると言われています。
その影響により、ホームページは大きく分けてPC向けとスマホ向けの2つのインターフェースで作成されています。
PC向けでは細かいカテゴリーまで整備されていますが、スマホ向けのサイトは使い勝手の良いスマートな作りになっているケースが多いです。
そのため、スマホ向けのインターフェースに慣れている方は、専用のユーザビリティに対応していないサイトだと、購買意欲が低下してしまう可能性もあります。
また反対にスマホ対応のページを作成していないと、この70%以上のユーザーを逃してしまうことになり兼ねませんので注意が必要です。
楽天市場の商品ページは縦長が好まれる
前途で商品の説明は15文字で簡潔に記載するようにおすすめしましたが、楽天市場では商品記事が長いほど丁寧な商品アナウンスであると評価されて売れる傾向にあります。
これでは商品説明は簡潔にするのか長く丁寧にするのか、どちらが正解なのか分からなくなります。
しかし簡潔にアピールするのは、あくまでも初見で見られる導入部分の箇所のみです。
人は3秒で第一印象を決めると言われています。
その為、導入部分が分かりにくい場合や、見にくい場合だとページから離れてしまいます。
反対に、分かりやすく見やすい作りで一度興味を抱いてもらえれば、長いページでも最後まで読んでもらえ、結果的に親切なページであると好印象を生みます。
商品ページのボリュームを増やす際には、以下の3つの要素を盛り込むことを意識しましょう。
①キャッチ要素
ボリュームが多いほど親切なページと見なされて良いとされますが、意味のない情報を多数盛り込んでも、ユーザーは途中でページから離脱します。
随所に興味を抱かせる「キャッチ」ポイントを作り、ユーザーを飽きさせない工夫が必要です。
②ボディ要素
ユーザーは商品を購入するまでには商品に関して様々な疑問を抱きます。
値段が格安ではない限り疑問を持ったまま購入に至るケースは少ないでしょう。
ページを閲覧しながら湧いてくる疑問を、随所で解決する要素が不可欠です。
③クロージング要素
全ての問題がクリアしても、購入をどうしようか迷うことは皆さんもあるでしょう。
そんな購入を検討しているユーザーが「購入するのは今が良い」と思わせるような後押しをする要素があると良いでしょう。
例えば、以下のような要素です。
- 特典がついてお得である情報
- 在庫限りなどの特売情報
- 今後価格が上がってしまう可能性がある情報
売上を伸ばすための商品ページ作成ポイント
楽天のECサイトで商品ページを作成してもすぐに売上に結び付くとは限りません。
次のようなページ作成を意識する必要があります。
商品を販売するターゲット設定
全年齢のターゲットがサイトに訪問して、商品を購入してくれるケースが一番良いですが、なかなか思ったようには展開しません。
そのため、まずは売りたいターゲットの年齢層に確実に情報が届けられるようジャンル設定や商品のデザインを設定しましょう。
同じジャンルの商品であっても、年齢層や性別によって求める情報の質は異なりますのでターゲット設定は確実に行いましょう。
同業者のショップをリサーチ
前途でターゲットが設定できたら、ご自身のサイトの競合になるショップをリサーチしましょう。
まずは競合と同レベルの商品ラインアップを目指してショップを拡充する事が大事です。
そして商品ラインナップが同等になると共に、競合にはない独自性を作り差別化を図ることは欠かせません。
差別化されていないショップは、楽天市場の膨大なショップの中に埋もれてしまいます。
ショップの回遊率を高めるサイト作り
自社のショップにアクセスしたユーザーが購入に至った割合をコンバージョン率と言いますが、このコンバージョン率を高めるにはショップ内でユーザーが回遊することが不可欠です。
より長時間ショップに停滞しているということは、少なからず購買意欲があり商品ページを熟読していることになります。
回遊率を高める為に、商品ページの上部や下部にページ離脱防止の商品バナーや大カテゴリーの案内リンクを用意すると良いでしょう。
素人目線にこだわる
商品ページ作りに慣れてきた時に陥り易い罠として、記事の内容が販売のプロ目線になっていることです。
慣れてきた際に当然使用する専門用語や商品の捉え方は素人に敬遠されます。
初めてその商品やサービスを見る人でも分かりやすい文言で案内することが大切です。
商品ページを外注する方法もある
楽天でECサイトをご自身で作成をして、結果が思うように伸びず悩まれる方も多いはずです。
人には向き不向きがあるので、デザインが得意な方もいれば、文字で表現することが得意な人もいます。
全て自分でやろうとして、上手くいかずに店舗運営を諦めてしまうようであれば一度外注に依頼をすることを検討しても良いかもしれません。
ページ単体であれば5,000円からなど対応してもらえる業者などもあります。
プロに一度作成してもらい、それを手本として自分で作り変えてみるのも良いかもしれません。
イーモジャパンでの楽天ページ制作事例
化粧品メーカー
依頼内容 | IT導入補助金で楽天の新規構築をお願いできないかとご依頼を頂きました。 |
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依頼の背景 | IT導入補助金の認定企業だとHPで拝見したので、どうせなら補助金でお得に楽天市場のSHOPページを制作したいと思いご依頼しました。 |
課題 | ・社内リソースが足りない ・IT導入補助金を使ってお得に申請 ・楽天市場での新規出店/構築 |
お客様の声 | IT導入補助金を用いてお見積金額の70%が国から補助されてお得に構築ができ、現在運営して頂いて約半年間でアクセス数が平均4000アクセス、転換率が300%を達成しました。 |
実績一覧 | https://www.eeeemo.co.jp/works/ |
まとめ
売上を伸ばすことができる楽天市場のECサイトを作成するには、注意しておきたい様々なルールがあります。
細かな違いがショップの雰囲気を大きく変化させるのでポイントに注目して作成してみましょう。
無料でもクオリティの高い商品ページを作成可能ですが、初心者は立ち上げの際には有料のツールを使用すると早く本来の形に持っていくことができます。
作成に悩んだら外注することも可能なので様々な選択肢の中からご自身のベストを見つけると良いでしょう。
イーモジャパンでは、楽天市場などのECサイト運用支援の豊富な実績とノウハウから、売上拡大に向けた支援をしております。
「ECの売上を上げたい」「マーケティング戦略からしっかりと相談したい」などを検討されている方は、お気軽にお問い合わせください。