ヤフーショッピング広告とは?種類や効率的な使い方について

ヤフーショッピング広告とは?種類や効率的な使い方について

ヤフーショッピングでECサイトの運営をしている方が、更に売上の拡大を目指すためやショップのテコ入れのために、ヤフーショッピング広告の活用を検討する事もあるでしょう。

しかし、いざ始めてみようとした際に「どのような種類があるか分からない」「費用感やいつ使用すれば良いか迷ってしまう」などという事をよく耳にします。

そこで、ここではヤフーショッピング広告の種類や、発生する費用と効率的な使い方などを解説します。

目次

ヤフーショッピングとは?

ヤフーショッピングとは、Amazonや楽天市場と並ぶ国内最大級のECショップです。

運営会社のヤフー株式会社は「Yahoo!ショッピング」と「PayPayモール」の2つのモールを運営しており、2022年10月にその両モールは統合され更なる大きな市場となりました。

ECサイトを新規で開店する際には、検討すべきショッピングモールの1つです。

ヤフーショッピング広告とはどのようなもの?

ヤフーショッピング広告とはどのようなもの?

ヤフーショッピングで店舗を開設している方が利用する、ヤフーショッピング広告とはどのようなものなのでしょうか?

ヤフーショッピング広告は4種類

国内最大級の集客力を誇るECサイトの1つであるヤフーショッピングですが、そのショッピングモールで効果的な店舗運営をする為にはヤフーショッピング広告の導入が必要です。

ヤフーショッピング広告の種類としては以下の4種類です。

バナー・テキスト広告(ディスプレイ広告)

バナー・テキスト広告とは、ヤフーショッピングサイトのトップページや全検索結果、総合ランキングに設けられている広告枠に掲載される広告のことを指します。

ECサイトの中で最も目立つ場所に掲載される広告なので、広告効果が最も高いとされています。

バナー・テキスト広告は「通常広告」と「販促広告」の2種類に分類されます。

通常広告

通常広告は季節に関係なく通年使用される広告です。

主にトップページや各カテゴリーのトップに表示され、ショップや商品の認知を高める際に最適です。

販促広告

販促広告は季節性の高い「お中元」「お歳暮」「おせち」などの特集に掲載されることが多い広告です。

季節性が高い商品を出品する際に使用すると効果が高いです。

アイテムマッチ広告(ストアマッチ広告)

アイテムマッチ(ストアマッチ)広告とは、ヤフーショッピング内でユーザーが商品を検索した時に検索結果の上部や任意の場所に関連商品として表示される広告です。

以前はアイテムマッチとストアマッチそれぞれの広告がありましたが、現在は統合されてアイテムマッチ広告となり提供されています。

ソリューションパッケージ広告

ソリューションパッケージ広告とは、Yahoo!JAPAN以外にもGoogleの検索結果ページなどにも広告を配信できる広告のことを指します。

特定のECサイトで商品を購入することを決めていないユーザーに対して、ヤフーショッピングの商品ページに誘導して購入を促すことのできる広告です。

PRオプション

通常ヤフーショッピング内の検索結果に広告が表示される順位は、ヤフーショッピング内でのSEO結果や広告の入札額など総合的にスコアが高い商品の広告が上位になります。

PRオプションは、このスコアを上げる為に設定する広告費利率のオプションです。

広告の掲載は、検索結果とカテゴリーリストの画面のほかに、季節商品の促進ページなどに掲載されるので、スコアが高い商品が目立つ場所に掲載されることになり販売に有利になります。

ヤフーショッピング広告で必要な費用

ヤフーショッピング広告で必要な費用

ではヤフーショッピング広告の費用はどの位の金額が掛かるのでしょうか?

主な費用はクリック課金型となりますが、その中でもヤフーショッピングでの広告費用は「検索広告(リスティング広告)」「ディスプレイ広告(運用型)」「ディスプレイ広告(予約型)」の3つの料金形態に分かれます。

検索広告(リスティング広告)の費用

検索広告(リスティング広告)はクリック課金型となります。

ユーザーがクリックした際に、あらかじめ設定した金額で入札されるか決まり、より高い金額を設定した方が入札となります。

そのため、人気ワードなどではクリック単価が1,000円を超える場合もあります。

費用相場としては、月3万円程度の運用から効果を実感できることが多いでしょう。

ディスプレイ広告(運用型)

ディスプレイ広告(運用型)も検索広告と同様にクリック課金型となります。

ウェブサイト上に画像、動画型式で広告が配信されるので、検索広告(リスティング広告)よりも幅広くアピールをすることができます。

その為に落札費用としては高額になりやすい傾向にあります。

費用相場としては、月20万円〜30万円で運営しているケースが多いようです。

ディスプレイ広告(予約型)の費用

ディスプレイ広告(予約型)は、広告枠を購入する方式になります。

購入タイプ説明
vimps購入型(変動型)商品に設定された最低購入価格以上で、ビューアブルインプレッション(vimps)数・通期予算・リーチ数を自由に設定して広告枠を購入する
時間帯ジャック購入型特定の曜日時間帯を指定して、ジャック形式(SOV※100%配信)で購入する
イメージ的にはTVコマーシャルのようなコマ枠
枠購入型掲載面のビューアブルインプレッション(vimps)数を「枠数」で分割配信する商品で、枠単位で購入する
※SOVとはShare of Voiceの事で、1社買い切りのこと
Yahoo!広告ヘルプ ディスプレイ広告(予約型)の商品について参照

広告の表示場所もトップページに大きなディスプレイ広告を配信できるので、広告としての効果は非常に高いものになりますが、高額な広告費用となりやすい傾向にあります。

費用相場としては安くても月間20万円からとなり、高額なケースだと1,000万円を超える費用が発生することがあります。

ディスプレイ広告は画像や動画のクリエイティブ制作費用も必要

ディスプレイ広告は画像や動画のクリエイティブ制作費用も必要

リスティング広告はテキストで作成する広告なので、一般的に自身で広告内容を考えれば費用は発生しません。

しかし、ディスプレイ広告は、広告として使用する画像や動画のクリエイティブ制作費用が発生します。

クオリティの高いバナーや動画を自身で制作できれば良いのですが、商品の顔となる広告なのでプロに任せておきたいところです。

バナー制作費用相場

ヤフーショッピング広告に使用するバナーなどは、事前に準備する必要があります。

集客力が高い場所に掲載する広告なので、視認性の高いものである必要があります。

一般的な作成費用として静止画は5千円、GIFアニメーションタイプは1万円、Flashタイプは2万円程度が相場です。

ヤフーショッピング広告のお金の支払い方法

ヤフーショッピング広告のお金の支払い方法

ヤフーショッピング広告では、広告にて発生する広告出稿費用を事前に入金する前入金システムを導入しています。(一部の代理店などは、後払い方式の場合もあります)

前入金なので広告費を払い過ぎることがない

広告料金の支払いはクレジットカードと銀行振込に対応しており、入金が確認されると「前払い金」のデポジットとしてアカウントに加算されます。

加算された金額全てを消費すると広告が終了します。

この為に、決めた予算以外の出費を防ぐことができるので、広告費用の使い過ぎを未然に防ぐことができ、初心者でも安心できるシステムとなっています。

クレジットカードは自動入金対応

銀行振込の場合は、振込を行い、金額の確認が取れるまで2〜3日のタイムラグがあるので急いで広告を出したい場合などには不向きです。

そのため、事前に振込を終わらせておく必要があります。

一方でクレジットカードの場合は、決済後直ぐに金額が加算されるので広告を出稿するタイミングを逃すことがありません。

更にクレジットカードでは「手動入金」とは別に「自動入金」システムがあり、残高が0円になった場合に月一度決めた金額を自動で入金する機能などもあります。

詳細は「Yahoo!広告ヘルプの自動入金(月定額一括入金)について」のページで確認することができます。

ヤフーショッピングの店舗運用で効率的な広告使用方法

ヤフーショッピングの店舗運用で効率的な広告使用方法

ヤフーショッピングで店舗の売上を更に伸ばそうと考えた際に、広告を利用することも一つです。

しかし、どの様な種類や方法で利用するのが効率的なのか分かりにくいという方も多いです。

次に、ヤフーショッピング広告を効率的に使用する方法を解説します。

広告初心者は「アイテムマッチ広告」

ヤフーショッピング広告の中で、最も低価格で効果を体感することができる広告は「アイテムマッチ広告」と言われています。

10円以上から始めることができるクリック課金型の広告なので、安価に始めることができますが入札できないと広告が表示されません。

カテゴリーや商品ごとに最低単価は変動しますが、最低入札単価より10円以上高く設定することで広告の効果が出やすくなります。

バナー・テキスト広告はイベント時に使用する

バナー・テキスト広告は、検索履歴などにより効果が変動する広告ではありません。

セール時やポイントUPなどの施策期間に利用すると、通常時よりも効果的に商品ページへアクセス増加が見込めます。

ヤフーショッピング広告ではブースト予約機能というものがあり、前述のようなイベント時のみ入札金額を上げるような調整もできます。

広告の出稿状況を分析する

ヤフーショッピング広告は、広告を出稿したら終わりではありません。

実際に広告を出稿してからのクリック状況を把握して、改善を行って最適化することこそが最も重要と言えます。

管理画面でクリック数と販売状況が確認できますが、広告のクリックが多くても売上に繋がっていない場合は、商品の魅力を伝えきれていないケースや詳細ページの質に問題があり購買意欲を掻き立てられていない可能性もあります。

この状態で広告入札金額を上げても広告の効果は少ないでしょう。

反対にクリック数が少なくても継続的に売上につながっている場合などは、商品詳細ページの質や顧客ニーズが想像以上に高い可能性があります。

この状態の場合には、入札金額を上げると売上アップも高い確率で期待できます。

広告の出稿と出稿後の状況確認を継続的におこなうことで、広告の効果を高い状態に維持できるので売上拡大に期待できるでしょう。

イーモジャパンでのヤフーショッピング運用支援事例

日用品メーカー

依頼内容Yahoo!ショッピング運用代行
依頼の背景出店手数料が無料になった2020年に開店しましたが、社内で詳しい担当がいない中、月商は横ばいでした。主力商品のおかげで50万円の平均月商を保ってたが、競合店が増えたため売上が減少し本腰をいれたく運用代行の会社を探しておりました。
課題他モールでは月商200万円ほどの売上があったので、Yahoo!ショッピングでも売上が伸びると期待しましたが、1年くらいは月商30万円を超えることができずに苦戦しました。
お客様の声弊社が取り扱っている商品はモールによって客層や売れる商品も違ってくるため、販売チャネルは多く持つことがイーモさんのおかげで実感しました。
実績一覧https://www.eeeemo.co.jp/lp-2#zisseki

まとめ

ヤフーショッピング広告とはどのような広告なのか、その種類や費用、効率的な使い方やお金の支払い方法まで詳しく解説しました。

どのような広告の種類が自身の商品ページにマッチしているのか、そしてどのように広告表示すると効果的なのかを理解する事で大きく広告の効果は変わります。

初心者はまず「アイテムマッチ広告」を少額で始めて、広告の効果とシステムを理解すると良いでしょう。

ある程度売り上げが見込めて販路が拡大されてから、次の段階に進み複合的に組み合わせた広告を用いてターゲットを絞り販売すると効果的かもしれません。

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