amazonで出品する際に、商品を拡販するツールとしてイベントやセールを利用することが多々あるでしょう。
その際に、セールの種類が多すぎて、どのセールを利用すれば良いのか分かりにくいという方もいるかもしれません。
そこで、ここではamazonで利用できるセールの種類や特徴、条件をクリアすることで使用できるタイムセールについて解説します。
amazonで開催されるセールの種類
amazonで売上を伸ばす際に、季節を通して様々なセールが利用できます。
実際に利用できるセールの種類と時期は次のようになります。
セールの名称 | 開催月 |
---|---|
初売りセール | 1月 |
新生活セール | 3月 |
amazonプライムデー | 7月 |
プライム感謝祭 | 10月 |
amazonブラックフライデー | 11月 |
amazonホリデーセール | 12月 |
年末の贈り物セール | 12月 |
一年を通して様々なセールが開催されていますが、各セールが毎年必ず開催されるわけではありません。
近しい時期に開催されるセールが統合されたり、逆に新しいイベントとして新規のセールが開催されることもあります。
しかし、ある程度何月にどのようなセールが開催されるのか把握することで、ショップを運営する際に拡販時期の目安にすることができます。
それぞれのセールの特徴に関して詳しく見ていきましょう。
初売りセール
「良い一年を始めるためには良いお買い物から」というキャッチコピーで例年1月3日前後から5日間程度で開催されるのが初売りセールです。
初売りに参加したいけど、人混みに紛れて商品をゆっくり見ることができないのは残念だとお考えの方も利用されているようです。
比較的時間がゆっくり取れる年始のタイミングで、じっくりと自分のペースで商品を確認しながら購入できるのが魅力です。
初売りセールの対象商品
初売りセールは、amazonの中でも大型なセールに分類されることもあり、家電をはじめ多くの商品がお得な価格帯で販売されます。
初売りセールでは、デパートのように福袋が各ストアにて販売されているケースも多々あり、お得にまとめ買いができるようになっています。
近年の傾向としては、中身に何が入っているか分かった上で購入できる商品もあるようです。
新生活セール
新生活セールは、4月から始まる新たな生活を応援する意味で開催されるため、例年3月末に4日間に渡り開催されます。
上旬と下旬の2回開催される年も中にはあります。
新生活セールの対象商品
新生活セールの対象商品は、ターゲットとなる新生活を始める方向けの生活家電や家具、入学や入社のための商品が中心となりますが、美容関連商品や日々の消耗品などもセール価格で販売されたりします。
中でも、大手メーカーから提供される新生活応援セットなど内容が充実しておりお得になります。
新生活セールでは、各ショップで提供可能な新生活用品に力を入れると販売促進に効果的です。
amazonプライムデー
amazonプライムデーは、amazonプライム会員限定のセールで特に規模が大きいイベントです。
毎年7月中旬に2日だけ開催されるこのイベントは、開催期間が短いことと合わせてカスタマーレビュー平均値が★4の商品を中心に大幅値下げが行われるので特に人気があるイベントです。
amazonプライムデーの開催前から先行セールなども行われることがあり、毎年TVCMなどでよく目にするイベントでしょう。
amazonプライムデーの対象商品
amazonプライムデーでは、人気がある商品がセールになることと合わせて、ブランド品や家電、ガジェット製品など通常時に定価が高い商品も対象になります。
日頃値段が高くて手が出しにくい商品でも、割引率が高くなるこの時期にユーザーが集まります。
多くのユーザーは、このタイミングに商品をまとめて購入しようと考えることが多いので、売り手にとっても年に一度の商機となります。
プライム感謝祭
2023年10月に日本でも初開催されたプライム感謝祭は、amazonプライムデー同様の規模で開催されました。
amazonプライムデーが平日に開催されるのに対して、プライム感謝祭は土日の二日間に渡り開催されました。
プライム感謝祭の対象商品
プライム感謝祭もamazonプライム会員限定のセールになり、商品構成もamazonプライムデーと同様に人気商品が中心になります。
amazonブラックフライデー
ブラックフライデーはアメリカ起源のイベントで、毎年11月の第4木曜日にある「感謝祭」と呼ばれる祝日の翌日金曜日からクリスマスセールが例年開催されます。
多くの百貨店などの小売店が、ブラックフライデーの時期を目掛けて販売商戦を行い、大きく賑わいを見せて、黒字になることからブラックフライデーと言われています。
amazonでもこのイベントにちなんで、amazonブラックフライデーが11月第4金曜日から1週間に渡り開催されます。
年末商戦に向けて開催されるイベントなので、商品ジャンルとしては日用家電から玩具、ファッションまで幅広い商品が対象になります。
以前はamazonブラックフライデーの翌日から、amazonサイバーマンデーというイベントが開催され家電を中心にセールが行われました。
2020年以降は開催されておらず、amazonブラックフライデーに吸収された形になります。
amazonブラックフライデーの対象商品
amazonブラックフライデーの対象商品は、クリスマス前の絶好のタイミングということもあり、ゲームやファッションをはじめとしてプレゼントなどにも最適な商品の多くが対象になっています。
まとめ買いの日用品やお歳暮に贈る商品などもセール対象になる事もあるので、まとめ買い目的のユーザーやお歳暮で感謝の気持ちを伝えたいユーザーも多く訪れます。
amazonホリデーセール
ホリデーとは、本来アメリカで「the holidays」のことを指し、クリスマス休暇という意味を含みます。
ホリデーセールでは、これにちなんでクリスマス向けの商品や年末に向けた商品で賑わうセールです。
2023年に初開催されたセールで、12月16日~18日の3日期間で開催されました。
amazonホリデーセールの対象商品
タイミング的にクリスマス前なので、プレゼント品や年末大掃除関連商品などもセールの対象になります。
冬のギフトやグルメ関連、その他先行して福袋なども並ぶことがあります。
年末の贈り物セール
年末の贈り物セールは、amazonの一年を締めくくる最後の大型セールです。
例年12月中旬以降に4日間開催されるこのセールでは、クリスマスプレゼントに間に合わせる最後のタイミングであるとともに、1年頑張ったご自身へのプレゼントも購入されることが多いようです。
年末の贈り物セールの対象商品
クリスマスに向けての最後のセールなので、多くの玩具などがセールの対象になっています。
年末にご家族や友人とパーティーをされるための食品やお酒などのグルメ商品や、年始向けのお節料理など幅広い商品がセールの対象になります。
年末時期なので、配送トラブルで商品が思った期日に届かないようなこともあるので、利用するタイミングには注意が必要です。
amazonセールを効果的に利用する方法
amazonのセールを効果的に利用するには、次のようなことを意識すると良いでしょう。
年間セールを絡めて売上の連続性を持たせる
セールを利用することで、一時的に売上を伸ばすことができたとしても、セール後に売上の伸びを著しく落としたのではあまり意味がありません。
セールを利用して販売数量や金額を伸ばすとともに、商品ページを定期的にリニューアルして継続的に商品が売れるようにテコ入れすることも必要です。
セールで集客を最大化して、セール後の落ち込みをなるべく落とさないような集客体制ができると効果もより発揮できるようになるでしょう。
価格だけではない商品の魅力を作る
購入者としては「商品は安いこと」が理想の条件ですが、欲しい商品がまとめて購入できるセット商品や、セット商品にしてお値打ち価格にするなどの魅力の追加も必要です。
特に新生活セールなどでは、様々な商品をまとめて購入することになるので、一箇所で揃えることができると、様々な商品を選定する煩わしさからも解放されます。
値段だけではない魅力も商品に付加できると良いでしょう。
セール中や様々なタイミングで開催されるタイムセールとは?
amazonで商品を出品する際に、度々タイムセールというキャンペーンを見かけると思います。
購入者にとっては時間限定のお得なサービスなので、商品を購入するタイミングで迷っている際にはとても効果的な役割を果たします。
タイムセールには、ショップ自ら申請して利用できるものとそうでないものなど様々な種類がありますが、利用したことがない場合にはどのタイムセールが利用できるのか分かりにくいものです。
タイムセールの種類と参加条件
上記でamazonのセールに関して様々な種類を解説しましたが、タイムセールにも大きく分けて「招待型」と「申請型」のタイムセールがあります。
それぞれの特性は次のようになります。
招待型のタイムセールは「特選タイムセール」のみ
招待型のタイムセールの大きな特徴は、ショップがタイムセールの申請をするのではなく、amazonからのセール参加招待がないと参加できない点です。
特選タイムセールに参加できると、24時間限定で「特選タイムセール」という赤いバッジが商品に付くので訴求効果を高めることができます。
特選タイムセールの参加費用
特選タイムセールへの参加は、招待後に申請が通れば無料で活用できます。
無料でタイムセール枠に掲載されるので、訴求効果は絶大なものになります。
特選タイムセールの参加条件
特選タイムセールに参加するには、amazonから招待を受ける必要があります。
招待の基準は明確に公表されておりませんが、一般的に以下の3点の基準を満たすことで招待されやすくなる傾向があるようです。
- 商品レビューが3.5以上の商品もしくは0レビューの商品
- ショップのアカウントとしての評価が高い
- amazon内での購買件数や売上が多い
上記の基準をクリアすることがまず必要なので日々の努力は欠かさないようにしましょう。
特選タイムセールの出品条件
amazonから特選タイムセールの出品に招待されても、全ての商品を特選タイムセール品として出品できるわけではありません。
特選タイムセールに出品可能な条件は次の項目になります。
- 通常販売価格より25%以上安く、直近30日間で最安値である
- 1ヶ月以上の販売履歴がある
- タイムセールの申請時に在庫がある(在庫処分品ではない)
- 商品レビュー評価が0もしくは3.5以上ある
- 購入カートを獲得している
- 商品コンプライアンスに違反していない商品ページである
上記を総合的に満たすことで参加することができます。
参加要項は厳しいだけに、効果は非常に高いものになるので参加招待を受けた際にはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
特選タイムセールに参加するには?
特選タイムセールの参加条件と出品条件をクリアしている方にしか、amazonから「特選タイムセールのご案内メール」は届きません。
特選タイムセールのメールが届いた方は、以下の2つの方法のいずれかにて参加申請します。
申請方法①提出シートを提出
「特選タイムセールのご案内メール」の本文に、提出用のシートがDLできるアドレスが記載されています。
そのアドレスよりDLして必要事項を記入して申請します。
メール内容に提出方法の記載があるので、指示通りご案内メールに全員返信として送付して完了です。
申請方法②エントリーシステムから提出
ご案内メールに記載があるアドレスより、エントリーシートをDLします。
全て記載後に、エントリーシートお申し込み受付フォームからエントリーシートをアップロードして完了です。
その後審査が行われ、通過した商品のみ特選タイムセールとして当選しましたとメールが来ます。
申請した全ての商品が特選タイムセールに参加できる訳ではないので注意してください。
申請型のタイムセールは主に4種類
招待型のタイムセールとは別に、タイムセールには申請を行うことで参加できる申請型のタイムセールがあります。
種類としては以下の4種類になります。
- 数量限定タイムセール
- おすすめタイムセール
- 在庫処分セール
- amazonプライム会員限定割引
タイムセールを利用するには、前提として「大口出品者」である必要があります。
大口出品者で登録するには、月額登録料が発生しますが、大口出品者であれば無料で利用できるタイムサービスもあるので有効的に活用すると良いでしょう。
それぞれの特性や条件などは以下のようになります。
数量限定タイムセール
数量限定タイムセールは、比較的毎日開催されているセールとなっており、提供できる個数に制限があるのが特徴です。
提供可能な時間は12時間限定となっており、イベント画面での故地時間表示されるほか、購入者は在庫の残数を確認することができるので残り少ない場合には購入しないと在庫切れになる等の心理が働くので効果的となります。
数量限定タイムセールの手数料
数量限定タイムセールは、参加手数料として1回4,000円の費用が発生します。
またamazonプライムデーなどの大型セールが開催している時に、同時開催される場合には別途費用が発生するケースもあるので都度確認が必要になります。
数量限定タイムセールの出品参加条件
タイムセールを利用する場合には以下の条件※をクリアしている必要があります。
- Amazonストアで販売履歴があり、評価で星の数を3つ以上獲得していること
- できるだけ多くのバリエーションが組み込まれていること
- 出品禁止商品、不快感や嫌悪感を与える商品、不適切な商品ではないこと
- すべての地域でAmazonプライムの対象であること
- 新品であること
- 購入者の商品レビューポリシーに準拠していること
- 価格設定に関するポリシーに準拠していること
- タイムセールの頻度に関する要件に準拠していること
- プロモーション価格は、参考価格の設定について比較対照価格に関するAmazonのポリシーを遵守している必要があり、かつ、有効な参考価格が必要です。
※amazonセラーセントラル タイムセールの概要と申請資格参照
出品者として本気で運営を考えている方であれば、多くの条件はクリアできていると考えられますので、全ての地域でamazonプライムの対象になることを意識すると良いでしょう。
全ての地域でamazonプライムの対象になるには、「出荷方法をFBA(フルフィルメント by Amazon)」か「マケプレプライム」にする必要があるので未対応の方は導入してみてはいかがでしょうか。
おすすめタイムセール
おすすめタイムセールは別名7日間タイムセールとも呼ばれており、特選タイムセールや数量限定タイムセールよりも期間が長く設定されているのが特徴です。
他のタイムセールより長く開催されるので、大型のセール時やイベントなどで開催される傾向があります。
長時間タイムセールのタブが商品につくことで、購入者からの目にも止まりやすく幅広い層に訴求できる効果があります。
しかし、数量限定セールのように視覚的に購入にアプローチする効果は低いので長い目で効果を確認する必要があります。
おすすめタイムセールの手数料
おすすめタイムセールに参加するにあたって、数量限定タイムセール同様に手数料が発生します。
手数料の金額は、大型セールの開催期間中の場合や、出品形態、実施日にもより変動するので事前にセラーセントラルのトランザクションよりサービス手数料を確認すると良いでしょう。
おすすめタイムセールの出品参加条件
おすすめタイムセールの出品条件は、数量限定タイムサービスと同条件になります。
条件を満たして、セラーセントラルのバーガーメニューからタイムセールを選択することで利用することができます。
在庫処分セール
在庫処分セールでは、フルフィルメント by Amazon(FBA)を利用している方がamazon提携倉庫に長期在庫をしている商品をセールすることができるサービスになります。
FBAの利用は、日々の配送作業を全てamazonに任せることができるので便利ですが、一方で在庫が捌けないと管理維持費がかさんで日々の売上に対する利益を圧迫することにもなります。
在庫処分セールの手数料
在庫処分セールに参加するには、手数料が発生しないので余剰在庫がある場合には積極的に活用するとよいでしょう。
在庫処分セールの出品参加条件
在庫処分セールの出品条件は以下のようになります。
- amazonで過去に販売実績がありレビューが3.0以上である
- 商品の出品時にセラーに表示される価格を下回る
- レビューがある(無い商品は出品不可)
- 1点以上の在庫がある
- FBAセンターに90日間以上保管されている在庫
- 過去60日間に在庫処分タイムセールに掲載されていないこと
ショップを健全に運営させるには、長期在庫など動かない在庫の見直しは必須です。
定期的に商品ラインナップを見直して、適正な利益を得ることができる商品ラインナップに組み替えるとよいでしょう。
amazonプライム会員限定割引
amazonプライム会員限定割引は、amazonプライムの会員が対象ページを閲覧した際に、通常単価と別に割引後の単価が表示されるサービスです。
amazonプライム会員限定のサービスなので、セール感やお得感を演出することができます。
amazonプライム会員限定割引の手数料
amazonプライム会員限定割引は、無料で参加することができるサービスになります。
amazonプライム会員限定割引の出品参加条件
amazonプライム会員限定割引は、他のタイムサービスに比べると露出は減りますが厳しい審査など無く利用することができます。
出品参加条件としては次のようなものがあります。
- 新品の商品である
- amazonで過去に販売実績がありレビューが3.0以上もしくは未評価である
- プライム会員以外への販売単価より10%割引
- 商品販売ポリシーやコンプライアンスに準拠している
- 定価や参考価格より低い単価設定であるなど
amazonプライムデーやプライム感謝祭など、amazonプライム会員の方が盛り上がる時期に合わせて活用すると効果的です。
タイムセール祭りとは?
各月で不定期に数日間のみおこなわれるセールで、開催月によりファッションタイムセール祭りや、ファッション×スポーツタイムセールが開催されたり、様々なジャンルの製品がセールになるイベントです。
開催月はランダムな月になりますが、傾向としては大きなセールイベントが無い月に開催されることが多いようです。
大きなイベントのような盛り上げありはありませんが、日用品を購入されたり急ぎで欲しい商品などが対象の場合には購買欲を高める効果があります。
同時にamazon内で使用できるポイント獲得が、通常時よりもUPするポイントアップキャンペーンなども同時開催されるので多くの購入者が利用します。
タイムセールの利用を効果的にする対策とは
タイムセールの利用は、ショップに顧客を招き入れる上で効果的ですが、闇雲に使用していても思ったように販売に転嫁できません。
効果的な対策は次のようなものがあります。
事前に広告をおこない露出を強化する
タイムセールは、あくまでも限られた期間に限定して結果を求めます。
そのために、事前に検索順位の底上げになる露出の強化が有効です。
タイムセールの日時が決まっているのであれば、数週間前に「Amazonスポンサープロダクト広告」などを行い、購買意欲の高いユーザー向けに露出度を上げましょう。
事前に販売数量を増やすことで、タイムセールの当日に検索結果で上位を狙いやすい状態になります。
「Amazonスポンサープロダクト広告」が効果的な理由としては、広告出稿のハードルが他の広告よりも比較的低く、商品購入の前段階にいるユーザーに対して効果的に広告を提供できることにあります。
タイムセールの前に下準備することで、効果を最大に発揮することができます。
商品紹介ページの拡充と最適化
タイムセールを利用して、お値打ちであると商品ページに訪問してもらっても、実際に魅力的な商品であるアピールが足りないようでは購買に繋がりません。
顧客が必要としていない情報を大量に並べても意味がありませんが、必要な情報はたくさんあっても不快にはなりません。
商品の画像改善や商品説明、商品情報の解説など質を見直すのも一つの手段になります。
商品ページより離脱されない工夫と、誘導できた顧客に購入まで至ってもらう魅力的な商品ページの作成が転換率を上げることになります。
FBAを利用して配送の品質を上げる
amazonを利用する方の多くは、amazonプライムマークがついた商品が安心であると考えて購入に至る傾向があります。
配送料が無料であるメリットもありますが、配送の品質が高いことも安心につながっています。
せっかくタイムセールで販売力を得ても、配送に難があるとユーザーの満足度を維持することができなくなります。
その際に、FBAを利用することで配送品質の維持や向上を図ることができます。
配送の評価は、直接売上金額に結びつくものではありませんが、確実に購入者の満足度は上がる取り組みになるので活用しましょう。
クーポンの利用で販促底上げ
タイムセールの招待を受けられなかったり、申請がまだできない商品などにはクーポンを利用すると良いでしょう。
タイムセールには、前述のように様々な条件があります。
全ての商品がその条件をクリアできる訳ではありませんので、まだ育っていない商品などは通常時にも利用できるクーポンで、販促機会を底上げすることができます。
出品者及び商品の評価を維持する
各タイムセールを利用するには、レビューの評価が3.5以上である必要があります。
拡販したいタイミングでタイムセールに参加できるように、日頃から条件をクリアできる評価を維持する取り組みを行う必要があります。
amazonのレビューリクエスト機能を使用してレビュー依頼メールを送付したり、amazonが提供する「amazonVine」※などのサービスを活用して有効レビューを増やすと効果的です。
※「amazonVine」とは、amazon内で商品を購入する優れた洞察力がある方向けに、amazonが無償で商品を提供し口コミレビューを依頼するプログラムのこと
ECサイト運営のコンサルタントを利用する
amazonで売上を高めるためには、様々な施策などを行う必要があります。
しかしながら実際に個人で運営を行っていても限界があります。
どのようなことを行っても、売上が低迷する場合や改善されない場合にはプロのコンサルタントにアドバイスなどを貰うと良いでしょう。
amazonタイムセールに参加するメリット
amazonタイムセールを利用すると、売上を効果的に高めることができるのは理解できますが、その他にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
一般的には以下のようなメリットが期待できます。
競合ページとの差別化ができる
タイムセールを利用すると、検索結果のページに「タイムセール」の専用パッチがつきます。
ビジュアル的にわかりやすく注目度を上げることができるので、商品ページのクリック率(CTR)の向上が期待できます。
商品を購入してもらうには、まず商品ページへの訪問が必須なので、クリック率の増加は大きなメリットになります。
ベストセラーが取りやすい
タイムセールで効率的に商品を拡販することで、amazonのベストセラーを獲得しやすくなります。
amazonのベストセラーは、各カテゴリーで1位を取得した製品に付与される称号のようなもので、ベストセラーを獲得すると商品にベストセラーの専用ロゴがつきます。
ベストセラーのロゴは一定期間商品に付与されるので、更にアクセス数の増加や販売数量の向上が見込めます。
高評価のレビューがつきやすい
タイムセールを利用する顧客のほとんどは、タイムセール出品の商品に対して安くお得な買い物ができたと満足しています。
そのために、顧客からの口コミや評価が高評価になりやすい傾向になります。
高評価が付くことで商品のコンバージョンレート(CVR)※を上げることができます。
CVRを上げることができる施策はあまりないので、非常に効果的な対策になります。
※コンバージョンレート(CVR)とは、商品ページへの訪問者が最終的に購入に至った割合を指す
タイムセール専用の商品ページに表示される
タイムセールを利用すると、検索結果にタイムセール中であることが表示されますが、タイムセール専用のページにも商品が表示されます。
タイムセール専用のセールページへ訪問しにきている顧客は、購入意欲が高いユーザーであることになるので商品を購入される確率が上がります。
また、検索以外のインプレッションも獲得できるので、純粋にアクセス数の増加を見込めます。
amazonタイムセールに参加する上での注意点
amazon内で開催される各種セールに参加すると、一定以上の効果が見込めますが利点だけではありません。
注意点を把握した上で利用しないと、売上を拡大させても実質損をすることもあります。
手数料の金額を確認する
参加にあたって「おすすめタイムセール」や「数量限定タイムセール」のように手数料が発生するものと、「特選タイムセール」や「在庫処分タイムセール」のように無料でセールに参加できるものがあります。
手数料はその時のセール規模やタイミングで異なるので、確実に利益が取れるか把握した上で参加しないと赤字転落する恐れがあります。
セール参加申請後に商品仕様の変更ができない
セール参加申請後には、商品のサイズやカラーなど商品仕様のバリエーションを変更することができません。
厳密にいうと変更はできますが、変更することでセールごとに定められた参加資格から外れてセールに参加できなくなることがあります。
セール参加申請前には、バリエーションの確認を複数回するなど注意が必要です。
セール申請後には価格変更不可
セール申請中や申請後及びセール開催中には、価格変更はできません。
商品の価格変更機能的には修正が可能ですが、変更すると申請時の情報と異なり参加を許可した条件ではなくなります。
安易に変更することで、参加資格が取り消されたり、再度セールの申請をすることになります。
バリエーションの確認とともに、価格の確認は必ず行いましょう。
在庫は通常時よりも手厚く確保する
タイムセールが確定した際には、対象商品の在庫を通常時よりも余分に確保しておきましょう。
タイムセール時は、当然ながら通常時よりも商品が多く販売できる可能性があります。
タイムセールを利用して、拡販をおこない商品とショップの満足度向上が目的なので、在庫欠品での販売ロスは避けたいものです。
在庫を欠品してしまうと、amazon内でのSEOの評価が下がる要因にもなり、SEO評価が下がると商品の検索順位低下につながります。
タイムセールを利用して検索順位の向上を計画していたのに、結果的に順位が低下するなどは本末転倒なので在庫は適量確保すると良いでしょう。
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毎回同じ商品がセール申請に受かるとは限らない
タイムセールの参加は、全て商品ごとに申請をして判断されます。
同じ商品を申請していても、売れ筋やトレンドから外れてしまった商品は参加できない場合もあります。
前回申請に通過したからといって、申請途中に在庫を過剰に確保するなど行うと、申請に落ちてしまった場合に大量の不良在庫を抱えてしまうことにもなります。
日々継続的に販売して商品を育てるとともに、セール申請した後は必ず結果を確認して在庫の手配をしましょう。
イーモジャパンでのamazon運用支援事例
化粧品メーカー
依頼内容 | ・Amazon運用代行 |
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依頼の背景 | Amazon販売を始めたばかりで、どのように販売したら売上が伸びるのかわからない |
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お客様の声 | イーモさんの運用代行を依頼し、キーワードの選定から検証・改善を中長期で行って頂き、売上5万円から最大売上120万円を達成することができました! |
実績一覧 | https://www.eeeemo.co.jp/works/ |
まとめ
amazonセールの種類や特徴、そしてタイムセールの条件や対策について解説しました。
amazonセールでは、季節ごとのタイミングで必要な商品を購入できるように様々なセールが開催されています。
どのセールを利用するのかは販売商品によって異なるので、商品毎に使い分けると良いでしょう。
積極的に購入意欲を高めさせるには、タイムセールなどで時間を区切り購入させる方法もあります。
amazon内で売上を高めるには、どのような売り方が最適であるか把握すると良いでしょう。
どのようなタイミングでセールを利用するのが最適なのか分からない方は、一度ECサイト専門のコンサルタントにお願いしてみましょう。