Amazonに商品を出品したので毎日商品が飛ぶように拡販できると考えていたのに、実際に検索したら自分の商品がヒットせずイメージより商品が売れなくてどうしたら良いかわからなくなった事はありませんか?
ここではAmazonで商品を検索した際に、検索エンジンで上位にランキングしてもらうのに必要なAmazon SEOの仕組みと検索で上位表示する為のポイントを解説します。
Amazon SEOとは?
まず「SEO」とは、検索エンジンの最適化(Search Engine Optimization)のことを指す用語として一般的に定着しています。
検索結果が上位であれば見てもらえる可能性が非常に高くなるので、SEOの対策をする事はサイトを運営する際に重要な項目になっています。
Amazon SEOに関しても同様の意味として用い、Amazonでの検索エンジンの最適化という意味で使用します。
Amazon内部の検索で上位に表示されると、当然ながら商品が購入される可能性が高くなるので最適化対策は必須事項になります。
Amazon SEOとGoogle SEOの違い
AmazonとGoogleの検索エンジンは、キーワードを検索するという点では同じ機能ですが、2者のプラットフォームとしての性質は全く異なります。
Amazonは商品を販売することに特化したプラットフォームであり、Googleはユーザーが検索したキーワードに対して最適な情報を提供するプラットフォームです。
その為、GoogleのSEOでは主に情報収集に特化した検索キーワードに対応するコンテンツを作成し集客を図っていくのに対して、Amazonでは商品との関連が高いキーワードで構成した商品ページを作成します。
具体的な仕組みに関しては以下で詳細を解説します。
Amazon SEOの仕組みを解説
Amazon SEOの対策をするには、まずどのような仕組みで検索エンジンが成り立っているか理解することが必要です。
検索エンジン
Amazon内の検索アルゴリズムは日々進化しており、以前は「A9」という名称のアルゴリズムが使用されておりましたが、現在では「A10」と呼ばれるアルゴリズムが使用されています。
具体的な仕組みまでは公表されていませんが、A10はAmazon内のユーザーの購買行動を数値化しており、適正価格で多くの数量が販売されている商品などが上位にくるようになっています。
Amazonの検索結果構造
Amazonで商品を検索すると、上位から順番に次のような順位になります。
- Amazonスポンサーブランド広告
- Amazonスポンサープロダクト広告
- オーガニック検索
自身が検索した際に、まず上位が広告になっているのをご存じでしたでしょうか?
Amazon SEOを認識するのには、その構造を把握しておかなくてはいけません。
重要な項目なので以下で詳細を解説します。
①Amazonスポンサーブランド広告
Amazonスポンサーブランド広告とは、商品の認識を拡大させるために用いる広告で「クリック課金型」の広告フォーマットになります。
広告は最上位や文中などに表示され、商品の情報などをユーザーの検索したキーワードに連動して表示されます。
最も優位な場所に掲載されるので、掲載枠も少なく運用コストも高い傾向があります。
②Amazonスポンサープロダクト広告
Amazonスポンサープロダクト広告は、Amazonスポンサーブランド広告の次に掲載される広告で、オーガニック検索に近いビジュアルで表示されます。
Amazonスポンサーブランド広告と同様に「クリック課金型」の広告ですが、比較的低予算で始めることができるのが特徴です。
③オーガニック検索
オーガニック検索とは、アマゾン内で検索したときに自然に表示される結果となります。
前述の広告の直下に表示されるので、上位であれば広告同様の効果が期待できます。
Amazon SEOの対策を行い、順位を上位にもってくることができれば非常にコストパフォーマンスが高い結果と収益を得ることができます。
検索上位に表示する方法は3通り
Amazon SEOで検索上位に表示される方法は、アルゴリズムによる自然検索で上位になる方法と、前途のように広告を用いて上位表示させる方法になります。
広告で上位表示させれば販売シーンも広がり利益につながりますが、一方で広告を表示することが利益を圧迫することにもなります。
Amazon内のSEO対策が必要な理由
Amazon内でのSEO対策が重要であるのは次のような理由があります。
オーガニック検索で上位に表示されない
Amazon SEO対策をしていない場合は、検索しても自社商品のほとんどは他の商品に埋もれて検索結果の上位に表示されません。
検索上位とは検索結果の1ページ目を指しますが、殆どのユーザーは検索ページ1ページ目を確認すると離脱します。
検索ページの2ページ目までで表示するのに約7割〜8割が離脱すると言われています。
よって1ページ目に表示されるようにAmazon SEOの対策をする事は大変重要な項目になります。
ユーザーが検索してクリックするのは3商品まで
商品を検索した人の6割の人は、検索して出てきた商品の上位3つをクリックすると言われています。
3商品を選ぶのには検索結果の1ページ目だけで事足りるので、2ページ目以降の検索下位は検討にも至らないことになります。
商品をクリックしてもらう機会がないと購入の可能性につながりません。
Amazonで検索する人の7割は2ページ目を見ない
Amazon公式のマニュアルでは、Amazonで商品を検索する7割の人は、検索しても2ページ目を見ない傾向にあるとされています。
収益を上げたい場合には、検索で1ページ目に来るようにAmazon SEOの対策をする必要があります。
スマホ最適化はネットショッピングで必須事項
ネットでショッピングを行う半数以上の方は、スマホで商品を購入したり検索をしていると言われています。
Amazon SEOの観点でもスマホでの見え方は特に注意が必要です。
PCでの商品ページの見え方とスマホで見た場合は大きく異なるので、モバイルユーザーへのフレンドリー設計に最適化する必要があります。
Amazon SEOの順位に影響を与える項目
Amazonのアルゴリズムである「A10」の仕組みは前途でも取り上げた通り明確には公表されていませんが、次のような基準が影響を与えると言われています。
キーワードを正確に記載する
キーワードの設定はどのような検索エンジンであっても、適切に設定することは必須です。
AmazonのSEOも検索しやすさは重要視されています。
ユーザーが商品を検索する際に、商品名や商品に関連するワードが効果的に使用されていると検索結果に有効に反映されます。
逆に関連がないワードの羅列などあると検索候補から大きく除外されます。
商品価格は適正な単価を維持させる
他のECモールでは商品の価格がSEOの順位に反映する事はありません。
Amazon SEOのA10アルゴリズムでは、商品の価格が適正であることも重要視されます。
極端に安価すぎる場合や高価すぎる場合も有効ではありません。
販売件数が多いほど人気の商品
Amazon内での商品販売件数が多いほど人気がある商品とみなされます。
そしてその売価は適正単価であるほど上位に表示される仕組みになりつつあります。
ここで注意が必要なのは販売数量ではなく販売件数である点です。
一人が10点の商品を購入するよりも、10人が1点ずつ購入する方がアルゴリズム的には優位となります。
内部販売件数
内部販売件数とは、外部の他の検索エンジンから流入して商品を購入するのではなく、Amazonサイトの検索でヒットし購入した件数のことを指します。
直接Amazon内で検索をして購入をしたユーザーなので、Amazonにとっては質の高い顧客とみなされ評価に繋がります。
在庫の有無で検索結果が変わる
Amazonの検索では、在庫がある製品を優先的に検索の上位に表示させる傾向があります。
当然ながら在庫がない商品を検索上位にあげても収益には繋がりません。
現在のECサイトの傾向としては、在庫を保有せずに注文を受けて手配する無在庫販売が中心になりつつありますが、在庫を保有している方が検索の優位に立てるので在庫確保をしての販売と無在庫販売を効率よく活用すると負担なく販売ができます。
商品レビュー数が多いと有利
どのSEOにも言えることですが、ユーザーからのリアクションの高さは商品ページやサイトの評価につながります。
商品のレビューが多いとそれだけ注目度の高い商品であることになり、ユーザーからも認められていると判断されます。
そして内容が良質な商品レビューは上位表示の鍵となります。
ユニットセッション率が高いと評価も上がる
ユニットセッション率とは、商品のページにきたユーザーに対して購入までに至った人数の割合を表す指数です。
ユニットセッション率が高くなると、それだけ人気の商品であり購入率の高い商品であるということになります。
ユニットセッション率も検索の上位に反映されやすい数値なので、評価を確認する際は注意して確認していきましょう。
オーガニックランキング
オーガニックランキングとは、広告などを使用せず自然に検索して表示されるランキングのことです。
オーガニック検索で上位に検索されるセラーは前途の内容からみて高い評価を受けているので最も人気の高いセラーであるといえます。
Amazon SEO対策をおこない有益な情報を配信することが売上にもつながりAmazonからの信頼も高くなります。
オフサイト販売率
オフサイト販売率とは、Amazon外からの導入で販売に至ったことを指します。
Amazon外からの流入なので新規客である可能性が高くなります。
Amazonとしても新規顧客の積極的流入は必須の条件なので、オフサイト販売率が高いユーザーの商品を上位表示させやすい仕組みになっているといわれています。
検索上位を狙う5つの対策方法
AmazonSEOで検索上位を狙うには、闇雲に手広く商品展開をすれば良いのではありません。
次のような事も利用してみましょう。
キーワード選定が最も重要
前途でも触れておりますが、Amazon SEOではキーワードにどのような情報を盛り込むかが大切です。
ユーザーは商品を探すために自分が欲しい商品と関連ワードを入力して探します。
この関連ワードをいかに商品ワードに盛り込むことができるかで検索結果が大きく異なります。
キーワードで重要な項目は次のような項目になります。
- 商品のタイトル
- 商品説明の箇条書き欄
- 検索キーワード
商品のタイトル
ユーザーが商品を購入するにはまず商品名で検索を行い、サムネイルの画像を見てクリックするか判断します。
当然のことながら商品名はもちろん正式名称で記載する必要があり、その他の詳細情報であるメーカー名や型番、必須機能、個性や特徴などをキーワードとして盛り込む必要があります。
商品説明の箇条書き欄
商品登録をする際に、箇条書きで最大5つまで商品説明を入力できる項目があります。
この欄には必ず検索されるであろう必須ワードを盛り込むことを疎かにしてはいけません。
どのワードから流入してもらえるかわかりませんので、購入シチュエーションを想定して記載すると効果的です。
検索キーワード
キーワードは商品のタイトルやコンテンツ内以外にも入力できる項目があります。
Amazonでは現時点で最大500文字のキーワードを入力できる仕様になっています。
このキーワードは適当に関連語句を挿入するのではなく、サジェストワードを挿入すると効果的です。
サジェストワードとは、検索バーに任意のワードを入力すると自動的に関連ワードを表示してくれる機能のことです。
Amazonが重要視して表示させているワードは当然重要なワードであり、検索数も多くなる傾向にあります。
サジェストワードの確認には「アマゾンサジェストキーワード一括DLツール」や「ラッコキーワード」などのサイトで簡単に調べることができるので、より検索が多く見込まれるワードを入力すると効果的です。
ガイドラインに沿ったタイトルにする
Amazonの商品タイトル選定は非常に重要であると解説しましたが、タイトルの付け方に関してもガイドラインが存在します。
ガイドラインの内容を満たさないとSEOでは優位にならず、せっかく商品展開をしても検索対象外になってしまいます。
Amazonがガイドラインに明記しているルールは次のようになります。
- タイトル構成は「メーカー+ブランド名+商品名+仕様+型などの正規名称」
- 商品名の各項目は半角スペースで区切る
- 文字数は全角50文字以内で記載
- 英数字とハイフンは半角にする
- 半角カタカナ、特殊記号、特殊文字、機種やPCに依存する文字等は使用不可
- 商品と無関係の単語(☆や◎などの装飾)を入れない
- 使用禁止単語やフレーズを使用しない
- 分量や容量は正式なものを明記
- 仕入れルートや商品の状態がわかるワードを記載
- まとめ売りの場合は区分するワードを記載
画像の最適化に注目
Amazonで商品を販売する際に最も大切なのは、商品の価格と商品の正確な情報です。
そして最終的に購入するか判断する際に確認するのは画像です。
同じような機能と価格帯の商品があった場合に、最終的にどちらを購入するかと言えばよりイメージの湧く写真を多数掲載している方になります。
ユーザーの利便性をいかに高められるかが、最終的な購入数量につながります。
どのような写真を掲載すれば良いのかわからない場合は、競合先のページをよく確認して方向性を確認すると良いでしょう。
FBAを利用する
FBAとは「フルフィルメントby amazon」のことで、Amazonの倉庫にあらかじめ商品を送付し管理委託することで梱包から配送まで代行してもらえるサービスです。
FBAは月額4,900円で利用することができ、サービスに加入すると商品画面にプライムマークをつけることができます。
プライムマークによりAmazonブランドとしてユーザーに安心して購入されるようになります。
Amazonの倉庫から配送されるので多品種購入の際に、まとめて梱包され受け取りやすいのでユーザーからは人気です。
FBAを利用した商品は検索でも優先的に上位に表示されるので商品のアクセスアップに繋げることができます。
プロモーションコードを活用
プロモーションコードとは商品の割引を行う機能のことを指します。
商品の販売を始めたばかりの頃は、オーガニック検索でのランキングが低いので思ったように商品が売れません。
その際に、プロモーションコードを利用して割引をおこない、積極的に販売シーンを広げます。
20%以上の割引をするとSEO効果が薄れるので状況により使い分けると良いでしょう。
AmazonVineで新規レビュー獲得
AmazonVineとは「AmazonVine先取りプログラム」のことで、Amazonが招待した信頼あるレビュアーに商品を無償で送付してレビューを投稿してもらうサービスになります。
信頼あるメンバーに有益なレビューを投稿してもらうことで、前途でご紹介したようにSEOに有効な評価になります。
AmazonSEO対策でやってはいけないこと
AmazonのSEO対策では、効果的であると考えていることでも実はNGなことも多くあります。
間違った対策をすると逆効果になるので次のようなことに気をつけましょう。
キーワードの詰め込み過多はNG
商品名はSEOの効果が一番高い項目と言われます。
品名を効果的にキーワードとして盛り込むとSEOとして効果が高いので検索上位を狙うことができます。
しかし重複するキーワードを羅列しても意味がありません。
むしろ低品質とみなされSEOでの効果が見込めません。
「メーカー名」「商品名」「型番」など重要な関連ワードは効果的なので詰め込むワード選定は気をつけましょう。
やらせのレビューは効果無し
前途でレビューが多いとAmazonSEOでは検索結果が優位に働くと解説しましたが、近年「やらせのレビュー」が常態化してきておりAmazonユーザーの間で問題視されています。
以前はやらせレビューで検索順位を操作する方法で一定の効果がありましたが、現在では対策がなされ効果的ではなくなりました。
更に自社社員や関係者に高評価のレビューを要請することは、規約でも違反事項となっているので注意しましょう。
高評価をすることで商品にギフト券などのインセンティブを促すケースなどもあり、Amazonもその点は注意しており出品停止などのリスクもあります。
AmazonスーパーURLで裏技効果?
AmazonスーパーURLとは、AmazonSEOに効果があるURLを自動的に作り出すSEOツール機能のことです。
具体的にはURLのパラメータに、関連する検索キーワードや商品カテゴリなどの情報を入れてURLを生成し、Amazonに偽装購入情報を認識させて検索順位を操作する方法です。
この方法も一時的には効果がありましたが現在では対策されており、検索結果の下落を招いたりアカウントに制限がかかる恐れがあるので使用は気をつけましょう。
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まとめ
AmazonSEOの仕組みや検索を上位にするためのポイントを解説しました。
AmazonSEOはGoogleのSEOとは全く別物なので同じ方法では検索上位にすることはできません。
SEOの仕組みを理解して適切な方法で対策をおこなうことで、より上位に表示させることができます。
広告を使用することで検索上位に表示することもできますが、利益率が下がるので目的をもった使用に留めてオーガニック検索で上位を目指しましょう。
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