「amazonに出品したいけど方法がわからない」「出品・販売する手順を具体的に知りたい」などと頭を抱えていませんか?楽天やYahooショッピングだけではなく、amazonへの出品を考えている方も多いのではないでしょうか。
amazonで商品を出品するためには、出品者用のアカウントの作成が必要となります。出品者用のアカウントの作成には、「小口出品」もしくは「大口出品」いずれかのプランを選択して登録しなくてはいけません。
本記事では、amazonでの販売のやり方について、出品方法や手順までを紹介していきます。ネットショップで販売を検討されている方にとって、amazonでの出品方法は気になるところだと思いますので、ぜひ最後までご覧ください。
amazonで商品を出品・販売するために必要な手続き
まずamazonで商品を出品するためには、出品者用のアカウントの作成が必要となります。出品者用のアカウントの作成には、以下の出品プランのうちどちらかを選択して登録が必要です。
- 大口出品プラン
- 小口出品プラン
基本的にどちらのプランにも費用が発生するので、適したプランを選択するのが良いでしょう。
amazonで販売を始めるために必要な出品プランの特徴
amazonで販売を始めるためには、「大口出品プラン」もしくは「小口出品プラン」を選択する必要があります。結論として、月々の商品の出品数が50品以上ある場合、大口出品の方がプランが小口出品よりもお得です。
出品プランに応じて機能が異なってくるため、どちらが自社に合うのか特徴を踏まえ選択していく必要があります。ここでは、それぞれの特徴をまとめていくので、どちらが自社にあっているかぜひ検討してみてください。
amazon大口出品プランの特徴7つ
amazon大口出品プランの特徴をまとめると、以下の通りです。
- 月額固定費4900円(税抜)+販売手数料が発生する
- 出品数50品以上の大量出品が可能
- ショッピングカートが獲得可能
- 出品者に役立つFBAに関するレポートの取得が可能
- 商品の広告を出すことが可能
- 申請をすれば追加カテゴリの商品を出品可能
- 出品者側で独自の配送手数料が設定可能
もしamazonで新商品の出品をしたい場合、大口出品でなければできません。自社でオリジナル商品があるもしくは、提供する予定がある場合は大口出品で始めましょう。
また、大口出品ではショッピングカートを獲得できます。売上を伸ばすのに役立つシステムでもあるので、活用していくと良いでしょう。他にも、FBA(フルフィルメント by Amazon)に関するレポートを取得でき、出品者の売上状況の把握や分析にも使用できます。
amazon小口出品プランの特徴5つ
amazon小口出品プランの特徴をまとめると、以下の通りです。
- 基本成約料1商品あたり100円(税抜)+販売手数料が発生する
- 出品数49品までの少数販売を想定している
- 特に販売する商品が決まっていない方向け
- 商品の広告が出せない
- amazonの販促ツールが利用できない
大口出品と小口出品を比較して、出品数が49品までの少数出品を想定しているのであれば小口出品を選択してよいでしょう。途中でプランの変更も可能なので、コストを抑えてはじめることも可能です。
ただし、小口出品では利用可能なカテゴリーに制限があります。扱う商品がamazonで売れない場合もあるので、利用する際には注意しましょう。
amazonへの出品方法と手順
amazonへ商品を出品するための具体的な手順は、大きく分けて以下の3ステップで分けられます。
- amazonの出品者アカウントを取得する
- amazonのカタログから商品を登録する
- amazonで商品を発送する
出品用のアカウント作成には、支払い用のクレジットカードや売上金を入金するための銀行口座などが必要です。あらかじめ準備をしてから、出品を進めていきましょう。
それでは、具体的な手順について解説していきます。
手順①amazonの出品者アカウントを取得する
まずamazonに商品を出品するためには、出品者用のアカウントを取得しなければなりません。amazonで商品を購入する際のアカウントとは別のため、販売する際に必要な出品専用のアカウントとなります。
amazonのアカウント取得方法は、以下の通りです。
- amazonのサイト右上にある「アカウント&リスト」から「新規登録はこちら」を選択しクリックする。
- 登録情報として、氏名や電話番号もしくはメールアドレス、パスワードなどをそれぞれ入力しアカウントを作成する。
先に新規登録をおこなう必要があるので、amazonのサイトから登録をおこないましょう。
amazonの出品者アカウントを取得する方法
amazonの出品者アカウントを取得する具体的な手順は、以下の通りです。
- サイト右上の「アカウント&リスト」から「アカウントサービス」をクリック
- アカウントサービスページにある「その他のアカウント」の枠内に「出品サービスアカウント」をクリック
- 遷移したページ右上に「さっそく始める」を選択し「開始」をクリック
- ビジネス情報の登録のため、事業所の所在地と事業区分をそれぞれ入力
- 身分証明書の選択を含む、国籍や氏名、生年月日、住所や電話番号などをそれぞれ入力
- クレジットカード情報を入力
- ネットショップの店名を入力
- 必要書類のデータのアップロードをおこなう。
- 審査結果が届くのを待つ
出品者のアカウントを作成するには、居住国や正式名称の登録が必要です。個人もしくは、法人を選択できるのであらかじめ決めてから登録を行いましょう。
amazonの出品者アカウント取得時の4つの注意点
amazonで出品者アカウントの作成をする際は、以下の点に注意しましょう。
- 名前を本名で登録する
- 登録する店舗名をよく考えてから登録する
- 本人確認書類の確認
- 銀行口座を設定する
それぞれ解説していきます。
名前を本名で登録する
amazonでアカウント作成をする際は、必ず名前を本名で登録するようにしましょう。なぜなら、本人確認書類と名前の情報が一致していない場合、登録ができなくなってしまうためです。
もし、本名ではなくニックネームを使用したい場合は、アカウント取得後に変更が可能なので登録を先に完了してからにしましょう。
登録する店舗名をよく考えてから登録する
登録する店舗名は、しっかりと考えてから登録しましょう。登録する店舗名によってイメージが大きく変わるため、よく考えてから登録することが大切です。
登録する店舗名は、しっかりと考えてから登録しましょう。登録する店舗名によってイメージが大きく変わるため、よく考えてから登録することが大切です。
途中で店舗名を変更することも可能ですが、場合によっては店舗のイメージを悪くしてしまう場合もあります。顧客に「なにかあったのかな?」などと不安を与えてしまうこともあるので、あまり店舗名は変更しないほうが望ましいです。
店舗名はブランドになるので、安心感を与える店舗名を考えることをおすすめします。
本人確認書類の確認
本人確認書類として使用できるのは、政府発行のIDであるパスポートや運転免許証、在留カードなどです。有効期限切れの本人確認書類は使用できないので注意しましょう。
確認する書類の中に不鮮明な部分があったりすると、審査に通らなくなってしまう場合もあります。そのため、必ず鮮明に写ったものを提出するようにしましょう。
本人確認書類のアップロードが完了すると、提出から約3営業日ほどで審査結果がメールで届きます。メールを確認し本人確認まで完了すると、amazonへ商品を出品することができるのでここからショップ運営のスタートです。
銀行口座を設定する
銀行口座も忘れずに設定をしておきましょう。amazonで出品者アカウントを作成する際、銀行口座の設定は必須ではないためアカウント作成後に設定が必要です。
もし銀行口座の設定を忘れてしまうと、amazonからの売上金の入金がおこなえません。安全上、銀行口座の設定は3日経過後に反映されます。
初回の入金までに設定をすれば問題ありませんが、商品を販売する以上は早めに設定しておくほうがよいでしょう。
もし登録している銀行口座を変更したい場合は、先に新規口座を登録し、今までの古い口座は新規口座が反映されてから削除する必要があるので気をつけましょう。
手順②amazonのカタログから商品を登録する
まずamazonへ出品者として登録後、セラーセントラルアカウントを利用することが可能です。ログインをおこない商品を登録をすれば、販売が開始できます。
amazonで商品を登録するには、まず商品の検索が必要です。検索した商品と一致するものがあれば、商品を登録する手間を省くことができるでしょう。
基本的にamazonへ出品をする際は、既存の商品ページに相乗りする形で出品をするため、商品の機能説明を自身でおこなうことはありません。
一連の作業に慣れてくると、商品登録の完了までにかかる時間は約1〜2分でできるようになるでしょう
amazonに商品を登録する2種類の方法と手順
amazonに商品を登録する方法は以下の通りです。
- 既存の商品と照合して登録する
- 出品する商品を新規登録する
前述の通り、amazonでは既存の商品ページに相乗りで出品できます。ただし、amazonにない商品を出品する場合は、新たに商品を登録することも可能です。
既存の商品と照合して登録する場合は、以下の手順で進めていきます。
- amazonのセラーセントラルアカウントへログインをする
- 「在庫」から「商品登録」をクリックし、amazonへ出品する商品を検索する
- 出品する商品が見つかったら「この商品を出品する」を選択しクリック
- 指定のある各項目に出品の詳細を入力
- 「保存」を選択しクリック
一方で、出品する商品を新規登録する際の手順は以下の通りです。
- amazonのセラーセントラルアカウントへログインをする
- 「在庫」から「商品登録」を選択しクリック
- 「Amazonで販売されていない商品を追加します」を選択しクリック
- 出品する商品のカテゴリーを検索し「カテゴリーを選択」をクリック
- 指定のある各項目に出品の詳細を入力
- 「保存して終了」を選択しクリック
amazonに商品を登録する方法は状況によって異なるので、どのような商品を販売するかによってやり方を変えていきましょう。
手順③amazonで商品を発送する
amazonでは商品登録後の発送方法が2種類あります。まとめると、以下の通りです。
- FBA(amazonの発送代行サービス)
- 自己発送
FBA(amazonの発送代行サービス)の特徴と発送方法
- amazonのセラーセントラルアカウントへログインをする
- 在庫から「在庫管理」をクリック
- 登録済みの商品一覧の中から、納品する商品にチェックを入れる
- 左上にある「選択中◯商品を一括変更」から「在庫商品を納品/補充する」を選択しクリック
- 「納品手続きに進む」を選択しクリック
- 「危険物情報を追加」から項目を入力後に「送信」をクリック
- 「保存して次へ進む」を選択しクリック
- 次に「納品プラン」と「梱包タイプ」をそれぞれ選択し「続ける」をクリック
- 納品する数量を入力し「続ける」をクリック(※場合により、商品の重量や寸法などの入力も併せて入力)
- 商品ラベル印刷のためラベル貼付の項目で、「出品者で行う」もしくは「Amazonで行う」かを選択(※Amazonの場合は有料)
- 「ラベルを印刷する」を選択しクリックし、PDFファイルを開く
- PDFファイルの内容に問題ない場合、プリンタで印刷をおこなう
- 商品ラベルを印刷後、納品する商品にラベルを貼付する
- ラベル貼付後ダンボールへ梱包し「続ける」を選択し、納品先を確認後「承認して次へ」をクリック
- 「納品作業を続ける」をクリック
- 「配送業者」と「配送方法」、「輸送箱数」までそれぞれ選択し項目を入力
- 印刷用紙の項目で、「空白の長方形ラベル」を選択し「配送ラベルを印刷」をクリック後にPDFファイルを開く
- PDFファイルの内容に問題ない場合は、プリンタで印刷をおこなう
- 「クリックすると納品が完了します」を選択
- 配送ラベルを貼付したダンボールを配送業者へ持ち込むもしくは、集荷をかけて商品を発送する
FBAの利用には、事前に商品をamazonの倉庫へ納品する必要があります。そのため、なるべく同じタイミングで複数の商品をまとめて送っておくとよいでしょう。
自己発送の特徴と発送方法
自己発送の場合は梱包資材などの備品の用意、発送システムの事前準備をしておく必要があります。FBAの場合であれば、全てamazon側で準備してくれますが、自己発送の場合だと自分で準備しなくてはいけないため注意が必要です。
自己発送の具体的手順をまとめると、以下の通りです。
- amazonのセラーセントラルアカウントへログインをする
- 画面左にある注文管理から「未出荷」を選択
- 出荷する商品の左にあるチェックボックスにチェックを入れ、「納品書を印刷」をクリックし印刷する
- 納品書上部にあるラベルを商品に貼付し、商品と納品書を一緒に梱包する
- 梱包した商品を配送業者へ持ち込むもしくは、集荷をかけて商品を発送する
- 「出荷通知を送信」をクリック
- 出荷日や発送方法、トラッキング番号を入力し「出荷通知を送信」をクリック
商品の注文が入った場合、セラーセントラルアカウントに登録したメールアドレスへ通知が届きます。自己発送では、メールに通知が届いた時点での発送が基本です。
そのため、メールの通知に気づける状態にしておく必要があります。もしメールだと忘れてしまう場合は、「Amazon Seller」アプリを活用してプッシュ通知の設定をしておくとよいでしょう。
amazonでの販売のやり方は?まとめ
本記事では、amazonでの販売のやり方について、出品方法や手順までを具体的に紹介いたしました。
amazonで商品を出品するためには、出品者用のアカウントの作成が必要となります。出品者用のアカウントの作成には、「小口出品」もしくは「大口出品」いずれかのプランを選択して登録しなくてはいけません。
小口出品の方が手数料は安めですが、出品数によっては大口出品のほうがお得になる場合もあります。そのため、事前にどのくらいの出品を想定しているのかあらかじめ整理しておくとよいでしょう。
また、発送方法もFBAを利用するか自己発送にするかで、事前に用意するものが変わってきます。作業工程や料金も異なるため、目的に合わせて最適な販売方法を選択していただけますと幸いです。