楽天市場で商品を購入する際に、意図せず勝手に注文がキャンセルにされて困惑したことなどありませんか?
ここでは楽天市場で注文が勝手にキャンセルされる理由や、その際の対処法について解説します。
楽天市場で購入した商品が勝手にキャンセル?
楽天市場で商品を購入した際に、後日自動送付のキャンセルメールが突然届くことがあります。
商品を購入後に自身でキャンセルなどしていないのにもかかわらず、「勝手にキャンセルになどなるはずがない!」と戸惑ってしまうでしょう。
また、メールのタイミングによっては、迷惑メールが来たと勘違いしてしまいキャンセルメールをそのまま放置して商品を長期間待つ事態が発生することもあるかもしれません。
購入タイミングがある商品などで発生してしまうと、手に入らなくなる恐れもあるので気をつけたいものです。
実際に注文がキャンセルになる原因は次の項目で解説します。
楽天市場で注文がキャンセルされる3つの原因
楽天市場で注文がキャンセルになる原因としては、次のようなケースがあります。
キャンセル理由①楽天市場が定める不適切利用が行われた
楽天市場では、第三者による不適切な商品購入等がないように不正を365日モニタリングで監視しています。
モニタリングの際に不正利用を見つけると、商品の購入をキャンセルする場合や最悪アカウントを停止にするなどの処置が行われます。
不適切利用に該当する項目は以下の通りです。
複数のアカウント作成や利用などは禁止されている
限定クーポンやイベントを利用するために、複数のアカウントを作成・削除を繰り返す行為は禁止されています。
意図せず複数のアカウントを所持している場合には、日常的に使用しているアカウントに絞ると良いかもしれません。
ボットを利用した購入は禁止事項に該当
パソコン等で作成された商品の自動購入ツール(ボット)を利用した購入は禁止されています。
理由としては商品の買い占めや転売目的の購入に用いられる恐れがあり、適正な商品購入を阻害する可能性があるためです。
本人以外の名義のクレジットカードは利用できない
本人の許可があっても、不正利用の観点から本人以外の名義のクレジットカードを利用した購入はできません。
また、プリペイドカードを使用する際にも、本人の名義を間違いなく入力しなければ使用できません。
本人以外の個人情報を用いた注文はできない
転居情報などの記載ミスがあった場合にも、不適切利用とみなされます。
商品を代理で購入する場合なども、注文者に代理の方の住所などを入力してしまうと不適切に該当してしまいキャンセルになる恐れがあります。
キャンセル理由②決済方法に不備がある場合
キャンセルになる理由の多くは、選択した決済方法に不備がある場合と言われます。
クレジット決済
名義が異なる場合以外にも、下記のような状態で使用した場合などが不備に該当します。
- 利用限度額オーバー
- 有効期限切れ
- 最新のカードではなく過去に登録したカード
また、不正なカードとみなされたものを利用した場合にも、使用ができません。
前払い決済(コンビニ振り込み及び銀行振り込み)
前払い決済で購入すると、入金案内のメールが登録されたアドレスに届きます。
メールの受信設定により、迷惑メール扱いになってメールに気づかない場合や、故意に放置して支払い期限を超過した場合もキャンセルになります。
過去に注文して期間内未払いにてキャンセルする行為を繰り返している方も不適切利用とみなされます。
代引き決済
配送先の住所や記載された連絡先が誤っている場合も対象になります。
また、代引き注文を行い、商品を受け取らない行為を繰り返している場合なども、不適切行為とみなされキャンセルとなります。
多くの商品は送料無料に設定されているので、配送代は出品者が負担しています。
つまり、キャンセルとなり商品は店舗に戻ってはきますが、送料が発生してしまうため、出品者としては大きな痛手となります。
後払い決済
後払い決済で注文がキャンセルになるケースは、送り先の不備と支払い金額の上限に達している場合に発生します。
後払い決済の上限金額はおよそ50,000円前後です。
複数の商品を購入している際に、合算してオーバーしていると意図せず限度額超過になりキャンセルを引き起こしてしまう要因となります。
キャンセル理由③店舗側の在庫不足でのキャンセル
店舗側の都合で注文をキャンセルになるケースには、次のようなシチュエーションがあります。
他店舗展開で在庫を共有している
ショップに出品されている商品は、実店舗にて販売されているものや、同じ出店者が他のECサイトで同時に販売し在庫を共有して掲載されているものもあります。
よって購入するタイミングで同時期にもう一方のショップでも売れてしまうと在庫切れになっていることかあります。
このような場合には一旦購入できたとしても後日キャンセル扱いになるケースがあります。
無在庫出品が容認されていることにより発生
Amazonでは無在庫で販売することができませんが、楽天市場では無在庫でも注文後にメーカー取り寄せなどのような形で販売されているケースが多々あります。
つまり注文が入った後に、メーカーや他のサイトから商品を入手しているということです。
このような場合には、在庫が確保できれば良いですが、絶版になったものや在庫がいつ追加されるか分からない商品はキャンセルにされることもあります。
楽天市場で注文が勝手にキャンセルされた際の対処方法
楽天市場で注文がキャンセルされる明確な理由を楽天は公表していません。
そのために明確な対処方法がないことが懸念されますが、次のような方法が有効とされています。
Cookieを削除する
Cookieとは、WEBサイトをユーザーが訪問してページを閲覧したときに、訪問した方が訪れたサイト情報やサイト内で入力したデータ、そしてネットの利用環境などの情報が記録された仕組み(ファイル)を指します。
情報をシステム内に記録することで、ユーザーは再度同じサイトを訪れた際に前回入力した情報を再度入力することなくログインしたりすることができます。
商品をリピートで購入する際に、1度入力した住所や連絡先などの入力を省くことができるメリットがあります。
多くのメリットがある一方で、Cookieを利用してログインすることで意図しないエラーを起こすこともあります。
そのためCookieを1度削除してから改めて楽天市場で商品を購入すると、キャンセルになる可能性を軽減できることもあります。
ネット接続をいつも使用している以外のWi-Fi等から試してみる
楽天市場で注文がキャンセルされる要因として、過去にトラブルを起こしたアカウントが使用していたWi-Fiやネット回線などに問題がある場合も考えられます。
Wi-Fiやネット回線には、それぞれにWi-FiアドレスやIPアドレスが存在し、このアドレスはネットワーク上に存在する個々のデバイスを識別するための重要な識別子です。
公表はされていないので、あくまでも仮説ではありますが、楽天市場内でもこの情報を管理している可能性もあり、不適切利用が行われた際には再発しないようにチェックされているケースもあると考えられます。
このような場合には、一度接続する回線を通常使用しない回線を用いて試して見るのも良いかもしれません。
決済方法を「代引き」に指定すると効果がある場合も
楽天市場での決済方法であるクレジットカード・銀行振込・コンビニ払いなどは、すべて楽天がセキュリティを含めて総合管理しています。
つまり1度自動キャンセルとなるトラブルが発生すると、再び同じ症状が発生する確率が高くなります。
楽天をはじめ、多くのECサイトでは、主にシステムで自動的にセキュリティチェックをしているため、1度自動キャンセルが発生すると問題のあるユーザーと思われてしまいトラブルを招く可能性があると考えられます。
この場合の対処方法として有効なのは「代引き」にすることと言われています。
「代引き」では商品販売の決済など店舗に裁量があるので、注文が通らなかったアカウントから購入できる可能性が上がります。
どうしても欲しい商品がある際には、この方法を利用して代引きにて購入するのもひとつの手段です。
アカウントを数カ月使用しないで様子をみる
何度も自動キャンセルになってしまう場合には、1度現在使用しているアカウントを数ヶ月使用しない状態で寝かせるのも有効な方法と言われています。
楽天市場内で自動キャンセルになるのは様々なケースがありますが、多くの場合は自身の不手際により起こる事が要因です。
楽天市場の内部的に、警告ユーザーとして登録されてしまうとなかなか解除されません。
しかし、以下の方法を試すと自動キャンセルにならなくなったなどのケースもあるようです。
- 1週間楽天市場にログインせず放置
- 数ヶ月楽天市場にログインせずに寝かせる
- 数カ月間購入を控える
確実ではありませんが、上記方法も有効になるケースがあるようです。
ダメ元で1度試してみるのも良いかもしれせん。
楽天で購入商品がキャンセルされると購入金額やポイント、クーポンはどうなる?
楽天市場で購入した商品がキャンセルされると、購入した金額の返金や購入の際に使用したポイント、クーポンはどうなるのでしょうか?
費用の返金は購入方法で異なる
楽天市場で購入した商品がキャンセルになった場合には、当然ながら返金になりますが、その対応は購入方法により異なります。
決済方法 | 返金方法 |
---|---|
クレジットカード決済 | クレジットカードで決済した場合には、カード会社により対応は若干異なります。 一般的には締め日よりも前に返金手続きになった場合は相殺され支払いが発生しません。 締め日より後にキャンセルになった場合には、翌支払日に一旦請求が上がり、翌々支払日にマイナスが入り相殺されます。 |
代金引換決済 | 代金引換で決済した場合には、購入した各ショップより返金されます。 返金のタイミングや方法などは、ショップにより対応が異なるので直接問い合わせる必要があります。 |
前払い決済 銀行振込 セブンイレブン(前払) ローソン、郵便局ATM等の(前払) | 前払い決済をした場合には、返金の案内が記載されたキャンセルメールが届くため、メールが来た翌営業日中にメールの指示に従って返金申請をすると返金されます。 |
後払い決済 | 注文時期や商品などで対応が異なるので、楽天市場のお客様サポートセンター※に個別で問い合わせる必要があります。 |
キャンセルした際のポイントの取り扱い
ポイントを利用して商品を購入した際に、キャンセルになってしまうとポイントが失効しそうで不安になるかもしれませんがご安心ください。
使用したポイントは、ポイントの種類により返還のタイミングが異なりますが、「通常ポイント」と「期間限定ポイント」のどちらのポイントも基本的にはキャンセルにより返還されます。
通常ポイントは、キャンセル処理と同時に使用したポイントが元通りに返還されます。
一方、期間限定ポイントで購入すると、タイミングによってはポイントが失効扱いになります。
キャンセルになったタイミングが、期間限定内であればポイントは返還されます。
ポイントが失効扱いになるケースとしては、キャンセルのタイミングがポイントの有効期限を過ぎている際などではポイントが失効したとみなされ返還されません。
しかし、出品者都合のキャンセルの場合にはポイントが返還されます。
キャンセルした際のクーポンの取り扱い
クーポンを利用して購入した商品がキャンセルになった場合には、クーポンが返還されるケースと返還されないケースがあります。
返還されるケースとしては、通常通りキャンセルするとクーポンは返還されます。
しかし、クーポンを利用した月の翌月末を超えてキャンセルした場合や、クーポンの有効期限を過ぎてキャンセルした際には返還されません。
まとめ
楽天市場で注文が勝手にキャンセルされる原因や、キャンセルされる理由とその対処方法について解説しました。
キャンセルされる要因としては、ユーザー起因とショップ起因での発生が懸念されます。
ショップが原因のキャンセルでは、在庫の行違いによるキャンセルがほとんどなのでタイミング次第ではどのタイミングでも発生してしまう可能性はあります。
一方でユーザーが原因のキャンセルに関しては、前述の不適切利用に該当するような対応を回避することで楽天市場からの信頼も高くなりキャンセルになりにくい状態になるでしょう。
もし購入後のキャンセルが頻発するようであれば、一度代引きにしてみたり接続方法を変更したりできることをおこなってみましょう。
楽天から信頼を得ているアカウントであればキャンセルなどは起きにくいと考えられます。
健全な商品購入を行い、最低限のルールを守ることで有効利用しましょう。