サイトの作成や運営、集客は大変なため、楽天市場で店舗を運営したいと思う方は多いでしょう。
楽天市場で店舗を運営する方法を調べると「楽天GOLD」や「RMS」といったワードに行き当たるのではないでしょうか。
楽天GOLDと楽天RMSは、どちらも店舗運営をする上で欠かせないツールです。
この記事では、楽天GOLDとRMSの違いや申請方法について解説していきます。
楽天市場で店舗を運営したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
楽天GOLDとは?
楽天GOLDとは、楽天市場の店舗が利用できるサーバースペースのことです。
通常、サーバースペースを取得するためには、レンタルサーバーとの契約が必要です。
しかしRMSで店舗を運営している場合は、楽天GOLDでサーバースペースを最大1GBまで無料で使用できます。
RMSへの登録だけでも、店舗は作成できます。
しかし、できることの制限が多く、レイアウトもほぼ決まっています。
「すっきりとしたレイアウトにしたい」
「キャンペーンを目立たせたい」
そういった希望がある場合は楽天GOLDを利用して、トップページをデザインすると良いでしょう。
RMSとは
RMSとは、楽天市場での店舗運営ツールです。
ブラウザ上で店舗の運営や管理ができるため、専用のソフトウェアがいりません。
インターネットが繋がる環境と、パソコンやタブレットといった端末があれば、どこでも操作できるため便利です。
RMSはHTMLタグやCSSなどの専門知識がなくても、商品や価格を簡単に登録できます。
登録された情報は、ページの所定の位置に自動でレイアウトしてくれるので安心です。
また登録した商品の在庫管理や決済、帳票作成などもサポートしてくれます。
アクセス数や検索キーワードなどの分析、メルマガの配信などもできるため、販促活動にも活用できます。
また楽天セールやお買い物マラソンなどをうまく活用すれば、販売数を伸ばしやすいことも利点です。
実際の登録やレイアウトを確認したい方は、RMSデモを体験してみましょう。
参考:RMSを体験する
楽天GOLDとRMSの違いは?
楽天GOLDとRMS、どちらでも店舗運営は可能です。
具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、楽天GOLDとRMSの違いについて解説していきます。
1.文字数制限がない
RMSでは、商品名や説明文に文字数制限があり、商品を詳しく説明したい場合、文字数が足りなくなる可能性があります。
一方、楽天GOLDでは文字数制限はなく、商品をしっかりと説明したい場合は、楽天GOLDが向いているでしょう。
2.HTMLタグの使用制限がない
RMSでは、使用できるHTMLタグが制限されており、簡単なフォントタグやテーブルタグは利用できますが、それ以外はほぼ使用できません。
楽天GOLDであればHTMLタグに制限がなく、CSSやJavaScriptも使用できるため、デザイン性の高いページを作れるという魅力があります。
3.アドレスにgoldがつく
楽天市場のURLは「https://www.rakuten.ne.jp/店舗URL/」となります。
楽天GOLDを利用すると「https://www.rakuten.ne.jp/gold/店舗URL/」に変更され、URLに「gold」が追加されます。
注意点は、勝手にURLが変更されるわけではなく、楽天GOLDでトップページを作る際、RMSの管理画面でトップページの切り替え設定を行わなければいけません。
つまり、トップページを作成しただけでは、表示されないので注意しましょう。
楽天GOLDのメリット
文字数やHTMLタグの使用制限がない楽天GOLDですが、他にどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、楽天GOLDのメリットについてご紹介します。
無料で使える
サーバースペースを利用する際は、有償であることがほとんどですが、楽天GOLDは上限1GBまでなら、無料で使用できます。
ただしサーバースペースは、100MBからしか使用できません。
容量を追加したい場合は、100MBずつ追加で申請する必要があります。
また、容量が追加されるまで1週間~10日ほどかかるので、注意しておきましょう。
デザイン性の高いページが作れる
文字数やHTMLタグに使用制限がないことから、デザイン性の高いページが作れます。
CSSやJavascriptも使用できるため、スライドショーやアニメーションなども作成できます。
シンプルやナチュラル、ポップなページなど、あらゆるデザインに対応できるのがメリットです。
またQ&Aや特集ページなど独自のページも作成できることから、ユーザーに分かりやすいサイトを作れるでしょう。
他の店舗との差別化をはかれることは、大きな強みとなります。
画像置き場としても使える
楽天GOLDは、画像やPDFもアップロードできます。
楽天の画像管理機能「R-Cabinet」は、2,000枚が上限です。
「R-Cabinet」が上限となってしまった場合、楽天GOLDを画像保存先として利用できることはメリットといえます。
楽天GOLDのデメリット
楽天GOLDにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、楽天GOLDのデメリットについてお伝えします。
HTMLやCSSの知識がいる
楽天GOLDではデザイン性の高いページが作成できますが、HTMLやCSSの専門的な知識が必要となります。
自分が希望するデザインがあったとしても、知識がなければ思い通りにデザインすることは難しいです。
HTMLやCSSを勉強する必要があるため、すぐに使いこなせないことがデメリットと言えます。
商品ページには使用できない
楽天GOLDはトップページや独立した特集ページには使用できますが、商品ページには使用できません。
そのためトップページと商品ページのイメージを統一するのが難しいです。
統一感を出すには、HTMLやデザインの専門的な知識が必要となるでしょう。
アクセス解析ができない
RMSでアクセス解析ができることは、前述の通りです。
しかし楽天GOLDで作ったトップページは、RMSの管理から外れてしまうため、アクセス解析ができません。
販促の手がかりとなるアクセス解析ができないことは、デメリットと言えるでしょう。
楽天GOLDの申請・利用方法
楽天GOLDであれば、デザイン性の高いページが作成できます。
ここでは、楽天GOLDの申請・利用方法をお伝えしていきます。
1.楽天GOLDに申し込む
楽天GOLDの申し込みは、RMSの管理画面で行えます。
管理画面上にある「店舗様向け・サービス>オプション機能利用申込・解約」を開き、楽天GOLD欄の「申込」ボタンをクリックします。
利用規約に同意して申請すると、ユーザー名とパスワードが表示されるので、メモしておきましょう。
この時点では、100MBのみ申請できます。
100MB以上を利用したい場合は、後ほど追加申請を行いましょう。
2.FTPソフトをダウンロードする
楽天GOLDにファイルをアップロードするためには、FTPソフトが必要です。
FTPソフトをダウンロードしましょう。
無料でダウンロードできる「FileZilla(ファイルジラ)」や「WinSCP(ウィン・エスシーピー)」などがおすすめです。
自分が使いやすいと感じるソフトを使用しましょう。
参考:FileZillaダウンロードサイト、WinSCPダウンロードサイト
3.FTPソフトを設定する
FTPソフトを以下の通りに設定しましょう。
- ホスト名:ftp.rakuten.ne.jp
- ポート番号:16910
- ユーザー名:1でメモした「ユーザー名」
- パスワード:1でメモした「パスワード」
- 接続モード(設定できる場合のみ):「PASVモード」または「パッシブモード」
4.FTPソフトでファイルをアップロードする
作成した画像やファイルを、FTPソフトでアップロードします。
トップページの場合は、ファイル名を「index.html」に設定しておきましょう。
5.トップページ表示を切り替える
ファイルをアップロードしただけでは、トップページの表示は元のままです。
RMSの管理画面で、表示を切り替える必要があります。
まずは「店舗設定>3.トップページ設定」を開きます。
次にトップページ切り替え設定の「GOLD用トップページ切り替え」をクリック。
「楽天GOLDで作成されたトップページを表示する」を選択し「確認画面」ボタンを押します。
これでトップページが、楽天GOLDで作成したページに切り替わります。
この設定をしておけば、従来のURLから「https://www.rakuten.ne.jp/gold/店舗URL/」へ自動的に転送されます。
初心者向け!楽天GOLDでページを作成する方法とは?
楽天GOLDでページを作るには、HTMLタグやCSSの知識が必要なことは前述の通りです。
しかしデザイン性が高いため、知識がなくても楽天GOLDを使いたい方は多いでしょう。
ここではHTMLの知識がない初心者でも、ページを作成できる方法についてご紹介します。
テンプレートを使用する
さまざまなサイトで、楽天GOLD用のテンプレートが販売されています。
有料ですが、一度購入すると無期限で使用できるので、長期的にみると費用を安く抑えられます。
まずは自分の好みのテンプレートを探し、購入しましょう。
そのテンプレートのHTMLを変更して、自分のサイトにカスタマイズしていきます。
一から自分でサイトを作成するよりは簡単ですが、HTMLの知識が多少必要となります。
そのためHTMLの知識が全くない方には、難しく感じるかもしれません。
以前にテンプレートを使ってサイトを作ったり、Wordpressでサイトを作ったりした経験がある方は、この方法で充分といえるでしょう。
楽天の支援ツールを利用する
楽天の支援ツールを利用して、楽天GOLDのページを作成する方法です。
HTMLの知識がほとんどない方は、こちらの方法が向いているでしょう。
有料ですが、楽天のサポートも受けられるため安心です。
楽天GOLDで使用できる支援ツールは、以下の4つになります。
自分の作成したいページに合わせて、支援ツールを選びましょう。
支援ツール名 | 内容 | 月額(税別) |
---|---|---|
compass | 初心者向け。PC・スマホ向けのページが作成できる。20以上のテンプレートが用意されており、バナーやカテゴリなどのカスタマイズも簡単に行える。 | 2,980円 |
SUMAOU! | スマホ向けのサイトが簡単に作成できる。無料テンプレートやバナーの新作が毎月公開され、自動更新パーツでは1日1回の自動更新を設定できる。 | 3,980円 |
Biiino | 初心者向け。PC・スマホ向けのページが作成できる。SEO対策を踏まえたデザイン設計ができる。1日1回の自動更新を設定でき、画像の補正・加工なども行える。 | 4,500円 |
EasyPage | PC・スマホ向けのページが作成でき、同時に更新できる。ドラッグ・ドロップで簡単に操作できるうえ、複数のショップを一元で管理できる。 | 5,000円~ |
外注する
外注で楽天GOLDのページを作成してもらう方法です。
外注であれば、希望通りのデザインや細かい要望にも対応してもらえ、初心者であることを伝えておけば、更新しやすいように作成してもらえるでしょう。
ただし制作までに時間がかかったり、費用が高かったりするといったデメリットもあります。
会社によって制作時間や費用が異なるため、事前に見積もりをとって依頼しましょう。
イーモジャパンでの楽天GOLD導入事例
美容メーカー
依頼内容 | 楽天のSHOPページのリニューアル |
---|---|
依頼の背景 | 楽天のテンプレを使用し自社で制作したのですが、見栄えが悪く依頼先を探しておりました |
課題 | 見栄えと回遊性をよくしたい |
お客様の声 | 楽天市場の競合店で売れている店舗のページをベンチマークとして制作していただいたので大変満足しております。 |
まとめ
この記事では、楽天GOLDの申請方法やRMSとの違いについて解説しました。
楽天GOLDを使用すれば、楽天市場でデザイン性の高いページを作成できます。
独自のトップページやキャンペーンページを作成できるため、他の店舗との差別化をはかれるでしょう。
HTMLの知識が必要となるため、自信がない方は支援ツールやテンプレートを使用することをおすすめします。
楽天GOLDを活用してユーザビリティの高いサイトを作成し、売上を伸ばしましょう。
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