ヤフーショッピングのユーザー層とは?利用者数や出店形式について

ヤフーショッピングのユーザー層とは?利用者数や出店形式について

ビジネスとしてECモールを運営する際に、出店する先の利用者動向やユーザー層などは押さえておきたいポイントです。

ここではヤフーショッピングに出店を考えているユーザー向けに、ヤフーショッピングをはじめ、国内大手ECモールを利用しているユーザー層や利用者動向などを解説します。

目次

ヤフーショッピングを含めた国内大手ECモールのユーザー層を知る

ヤフーショッピングを含めた国内大手ECモールのユーザー層を知る

大手ECモールといえばAmazon・楽天市場・ヤフーショッピングの3大モールが市場の過半数近くの流通量を占めています。

モールによってユーザー層が異なるので各モールの動向を紹介します。

楽天市場のユーザー層

楽天市場は楽天グループが運営しているモールで、様々なサービスを利用する事で貰える楽天ポイントを楽天市場で使用する事ができます。

関連サービスを利用する事で、還元率が上がるのでショピングした際にお得度が高く、ユーザーからも信頼されているモールです。

近年では楽天グループの楽天ポイントサービスを利用した「楽天経済圏」を意識して利用するコスト意識の高いユーザーが増えています。

楽天市場では食品をはじめファッション関連品など幅広いジャンルの商品が販売されているので、35〜49歳の女性が利用しているケースが多く、男性に関しても50歳以上と年齢層が高い傾向にあります。

楽天市場を利用する方の趣味や興味関心から分析できた特徴

楽天市場を利用する方の興味や趣味を確認できるデータでは「国内旅行」と回答した人の割合が34.5%と多く、その他に「海外旅行」「ショッピング」「グルメ」「料理」などが挙げられました。

これにより楽天トラベルなどアクティブに旅行される方や、食への興味・関心が高い方の利用が多いことが予想されます。

Amazonのユーザー層

Amazonは世界的にメジャーなEコマースプラットフォームで、日本でも利用者数が多いECモールの1つです。

月額600円でAmazonプライムに入会すると配送料無料になる特典や、Prime Video、Amazon Music Prime、Amazon Photos、Prime Readingなどのデジタル特典が追加料金無しで使えるので、デジタルテクノロジーに詳しく、エンターテインメント性を求める35~49歳のユーザーが多く利用する傾向にあります。

Amazonを利用する方の趣味や興味関心から分析できた特徴

Amazonを利用する方の興味趣味を確認できるデータでは「PC・家電」「インターネット」「アニメ・漫画」「ゲーム」などのようなインドア系の項目が多い傾向にあります。

楽天市場と正反対の結果となりましたが、ユーザー層としては休日に家でのんびりする方が多く利用している事が予想されます。

ヤフーショッピングのユーザー層

Yahoo!JAPANが運営するECサイトで、Yahoo!JAPANと同じZホールディングス傘下のPayPayを利用した決済を行うとポイント還元率が高くなります。

そのため利用者はPayPayでQRコード決済を日頃から使用する若い層の利用が多い傾向にあります。

性別としては男女ともにほぼ同じ程度の需要があり、バランスの良い集客力があります。

また、2019年にZOZOを買収したことにより、他のモールよりもファッション関係のカテゴリーが充実しているので女性の利用が伸長しています。

ヤフーショッピングを利用する方の趣味や興味関心から分析できた特徴

ヤフーショッピングを利用する方の特徴として、楽天市場やAmazonと大きく異なるのは検索サイトであるYahoo!の利用をしているということです。

SNSやブログなどの情報を検索で収集し、Yahoo!関連のサービスとしてヤフーショッピングを利用するケースが多いようです。

また、同グループのサービスであるPayPayとの利便性がよいので、日常的にPayPay経済圏を利用してポイントを得ている方の利用が多いと予想されます。

ヤフーショッピングとその他国内大手ECモールのユーザー数と売上規模

ヤフーショッピングとその他国内大手ECモールのユーザー数と売上規模

前途でユーザー層の確認をしましたが、ECモールで事業を展開する際には各モールを利用しているユーザー数なども把握しておくことが大切です。

利用者数ランキング

株式会社ヴァリューズが発表している「Webサイト&アプリ市場のユーザー数ランキング2022を発表! アプリ利用者数は、インスタがTwitterを上回り第3位に。60代シニアでも利用者急増」の記事によると、2022年1月〜10月の期間でECサイトを検索してショッピングをしている人数は次のような順位になりました。

順位モール名称期間利用者数(単位UU※)
Amazon1億1,679万
楽天市場1億1,262万
ヤフーショッピング7,871万

※UU数(ユニークユーザー数)とはユニークユーザーの略称で、決められた計測期間内にウェブサイトやページに訪問したユーザー数を表す数値のことを指す。

1位のAmazonのUU数は1億1,679万、2位の楽天市場は1億1,262万と大きな差はありませんがYahoo!ショピングは7,871万となっており、日本国内では楽天市場とAmazonの2強という状況になっているのが伺えます。

流通額ランキング

流通額の面では各社がECサイト単体の流通額を公表しているわけではありませんがグループでの取り扱い額を次のように発表しています。

順位モール名称流通金額
Amazon6.7兆円
楽天市場5.6兆円
ヤフーショッピング1.7兆円

【参照】ECCLaB「2023年時点最新【2022年EC流通総額ランキング】国内21・海外25のECモール・カート・アプリの流通総額から見る市場トレンド

Amazonはショッピングでの流通金額が主たる流通額となりますが、楽天ではグループのサービスである楽天トラベルなどの宿泊流通、ゴルフ流通であるGORA、楽天24、楽天デリバリー、ラクマ、楽天西友ネットスーパーなどの値も流通金額に含まれています。

ヤフーショッピングに関しても運営するZホールディングス株式会社の関連会社であるZOZOTOWNや、2021年3月に経営統合されたLINEのサービスであるLINEショッピング、LINE FRIENDS、LINEギフトのほかにLOHACO、チャーム、MySmartStore、Yahoo!マート by ASKUL、LIVEBUYなどの流通額も含まれます。

年々ECサイト単体での流通額が見えにくくなる傾向にありますが、国内での流通金額として3社は非常に大きな金額であるとともに集客が多いECサイトであることが分かります。

ヤフーショッピングと他のECモール出店タイプの違い

ヤフーショッピングと他のECモール出店タイプの違い

国内三大ECサイトと呼ばれる「Amazon」「楽天市場」「ヤフーショッピング」では出店のタイプが異なります。

それぞれの出店タイプや特性を以下にまとめました。

ECモールヤフーショッピングAmazon楽天市場
ECモールの種類テナント型ECモールマーケットプレイス型ECモールテナント型ECモール
出品形式店舗単位で出品商品単位での出品店舗単位での出品
出店審査やや簡単簡単厳しい
初期費用初期費用
無料
初期費用
無料
初期登録料
60,000円
月額費用無料大口出品の場合のみ月額4,900円
小口出品は1商品あたり100円
最安での価格
月額19,500円
配送代行サービスなしFBA (フルフィルメント by Amazon)RSL (楽天スーパーロジスティクス)
サポート体制・メール対応
・コールセンター
・AmazonECコンサルタント
・Amazonマーケットプレイスコンサルティングサービス(大口出品のみ対応可能)
・店舗オープンアドバイザー
・楽天ECコンサルタント

ヤフーショッピングと楽天市場は、実店舗のようにネット上に店舗を作成して商品を販売するので「テナント型ECモール」と呼ばれます。

テナント型ECモールの特徴

テナント型ECモールでは、前途のように実店舗のようにECサイト上で店舗を構え商品を販売します。

商品登録から売上管理をはじめ、受注管理業務を自社で行う必要があります。

店舗のデザインなどは自由に作成することができるので、自社の特徴を前面に押し出した商品展開をすることができます。

マーケットプレイス型ECモールの特徴

Amazonに代表されるマーケットプレイス型ECモールでは、出店形式ではなくECサイトに商品を出品するという形式で販売を行います。

そのためユーザーは商品を出品するのみで事業展開することができますが、その反面店舗で購入しているという感覚が薄れるので、リピーターが付きにくいという特徴があります。

ECモールでのキャンペーンの違い

ECモールでのキャンペーンの違い

ユーザー層や販売ターゲットも異なる3社ですが、キャンペーンに関しても独自のイベントが開催されています。

楽天市場はモールとショップの独自セール

楽天市場では、毎月様々なセールが行われており、お買い物マラソンや「5と0のつく日」のセール、毎月1日の「楽天ワンダフルデー」の他にも年に4回楽天スーパーセールがあります。

楽天市場ではこれらセールの他に、店舗独自にセールを開催することが可能です。

Amazonはプライムセール

Amazonでは毎月定期的にタイムセールなどが開催されたり、7月のプライムセールや11月の大型セールであるブラックフライデーなどが開催されています。

ヤフーショッピングのセールはPayPayに特化

ヤフーショッピングでは、「ゾロ目の日クーポン」や「5のつく日キャンペーン」などの毎月のキャンペーンの他に、毎年11月に開催されるPayPayに特化した「超PayPay祭」などが開催されています。

イーモジャパンでのYahoo!ショッピング運用支援事例

日用品メーカー

依頼内容Yahoo!ショッピング運用代行
依頼の背景出店手数料が無料になった2020年に開店しましたが、社内で詳しい担当がいない中、月商は横ばいでした。主力商品のおかげで50万円の平均月商を保ってたが、競合店が増えたため売上が減少し本腰をいれたく運用代行の会社を探しておりました。
課題他モールでは月商200万円ほどの売上があったので、Yahoo!ショッピングでも売上が伸びると期待しましたが、1年くらいは月商30万円を超えることができずに苦戦しました。
お客様の声弊社が取り扱っている商品はモールによって客層や売れる商品も違ってくるため、販売チャネルは多く持つことがイーモさんのおかげで実感しました。
実績一覧https://www.eeeemo.co.jp/lp-2#zisseki

まとめ

国内の3大ECモールであるAmazon、楽天市場、ヤフーショッピングはそれぞれ異なる利用客と年代の方が様々な商品を購入しています。

どのような客層が利用しているか理解した上で、ECモールを選定すると自身にあった事業展開ができるかもしれません。

各モールで出店・出品する際の特徴としては簡単に説明すると以下のようなものでした。

  • ヤフーショッピングは初期費用を抑えて出店できる
  • 楽天市場は個性的な独自店舗を出店できる
  • Amazonはサイト作りをせずに簡単に出品できる

やみくもに出店・出品するのではなく、各ECサイトのプラットフォームに訪問するユーザーを理解して、サービスや商品のプロモーションを自身で最適化することで出店した際の成功率を最大化することができるのではないでしょうか。

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